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夏の終わりから秋にかけて、北欧でのお楽しみアクティビティといえば、森でのベリー摘みやキノコ狩り。徐々に変わりゆく森の風景を堪能しながら、自然を味わうのに最も適しているシーズンとも言われる。
ノルウェーで7月から10月にかけて収穫できるものはというと、ブルーベリーやビルベリー、コケモモ、クロウベリーといったベリー類はもちろん、よく北欧の料理でも見かけるアンズタケなど。ブリーベリーとビルベリーは非常に似ているが、アントシアニンの含有量の違いがあるとか。ブルーベリーは果肉が白っぽく、ビルベリーは果肉まで紫色で小粒なのが特徴だ。
北欧でよく耳にするのが、自然享受権。一定のルールの中で、誰もが自然の恵みをいただくことができるという権利で、それはノルウェーでもアウトドアレクリエーション法(1957年)によって保護されており、ベリー類やキノコ類、野生の木の実、野生のハーブを採取することができる。
しかし、それにはいくつかの条件がある。例えば、野生のナッツは採取してその場で食べなければならないという。また、一部の地域では、土地の所有者がクラウドベリーの採取を禁止している場合がある。その際は、持ち帰ることは出来ないが、その場で摘んだものは食べることができる。採取禁止の標識がない場合でも、収穫したクラウドベリーは自分で使用する目的でないといけないといったルールがある。
また、土地所有者の許可なく、農地や他人の家の近くで果実を摘むことや自然保護区などの保護地域で採取することは禁止されている。保護されている植物や絶滅危機に瀕している植物かどうか、食べられるものかどうかなどの注意も必要。見分けにくい野草、毒キノコにもノルウェーには約60種類あるという。知識のある人と出かけたり、保護地域がどこかなど事前に確認したりしておくと安心。
▼ノルウェーの保護地域マップ
https://www.miljodirektoratet.no/ansvarsomrader/vernet-natur/norges-verneomrader/
北欧ニュース編集員
ベリー摘み、キノコ狩りのシーズン!いいですね!一度は北欧の森で体験してみたいアクティビティの一つではないですか?
日本でも、例えば、野草やキノコなどを採取する際は有毒かどうか見分けるのって難しいですよね。ノルウェーでは、キノコの品種を調べるのに便利なサイトやアプリもあるようです。
https://soppkontroll.no/
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