2022/09/27 今日は「スウェーデン」よりこんなニュースが届きました!

抽象絵画の先駆的存在!スウェーデンの画家ヒルマ・アフ・クリントの展覧会


Hilma af Klint, The Ten Largest, Group IV, No.1,
Childhood (Tempera on paper, mounted on canvas),
1907 © The Hilma af Klint Foundation
Photo: Albin Dahlström/Moderna Museet


Hilma af Klint, The Ten Largest, Group IV, No.7,
Adulthood (Tempera on paper, mounted on canvas),
1907 © The Hilma af Klint Foundation
Photo: Albin Dahlström/Moderna Museet

9月22日より、スウェーデンのストックホルム近代美術館にて、スウェーデンの抽象絵画の先駆者である画家ヒルマ・アフ・クリントの展覧会「Hilma af Klint: The Ten Largest」がスタートした。1907年に描かれた「The Ten Largest」が、2013年の展覧会以来、9年ぶりのお披露目となった。また、彼女の水彩画作品と、これまでに完全体では展示されたことのない構図の手彩色写真も披露されているという。

ヒルマ・アフ・クリント(1862-1944)は、抽象絵画のパイオニアでありながら、その存在をあまり知られていなかった画家で、近年認知されて以来、世界的に評価を高めている注目の人物。日本でもドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』が今年4月より劇場公開されている。

後に「The Ten Largest」として知られるシリーズの最初の絵を描き始めたのが1907年の秋。40日間かけて制作したという10枚の絵の作品は、神秘主義に傾倒していたヒルマが、この2年前から“精霊から完成するように”と指示されたというプロジェクトで、「神殿の絵画」シリーズの一部とのこと。

「The Ten Largest」 (3.28x2.40メートル) の巨大な絵画は、作品のNo.1と2が子供時代(childhood)、No.3と4が青年期(youth)、No.5から8が成人期(adulthood)、No.9と10が老年期(old age)という人類の4つの時代を表現。ヒルマはどちらかというと、身体的な成長や発達よりも、精神的な成長や発達に関心があったという。

ヒルマは生涯を通じて、限られた人々にのみ絵を見せることを選択。そしてついに100年以上の時を経て、彼女の作品は世界中で高く評価されている。世界が注目する話題の抽象画家ヒルマ・アフ・クリントの展覧会「Hilma af Klint: The Ten Largest」は、2023年1月8日まで開催中。

Hilma af Klint: The Ten Largest
会期:2022年9月22日(木)~2023年1月8日(日)
会場:ストックホルム近代美術館(Moderna Museet in Stockholm)

▼参考記事(映画紹介)
スウェーデンに抽象画を発明した女性画家がいた!謎に多き生涯に迫るドキュメンタリー『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012022030800015001


北欧ニュース編集員


今年4月に日本でも劇場公開されていた、スウェーデンの抽象画家ヒルマ・アフ・クリントのドキュメンタリー映画。ご覧になった方、いらっしゃいますか?私は、その映画で初めて彼女の存在や作品を知ったのですが、その時から、実物の作品を見たくて悶えております(笑)ストックホルムで展覧会をやっているとは……!すぐにでも飛んでいきたい気持ちです。現地の皆様ぜひ!(関係者の皆様、日本でもぜひー!)

このページの先頭へ