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現在、世界各国が、CO2排出量ゼロの街、「ゼロエミッション」の都市になるために、それぞれ表明したCO2排出量削減目標に向かって取り組んでいる。
その中で、なんと、ノルウェーの首都オスロが、来年2023年末までにオール電化の公共交通機関システムを備えた世界初の首都になるといわれている。
取り組みの一環として、オスロ市は、従来のディーゼル燃料のバスを電動バス450台に置き換えるという。オスロ市によると、電動バスはディーゼル燃料のバスよりも約5%もコストが安いとのこと。
オスロ市はこのプロジェクトに、日本円で70億円弱という予算を組んでいる。従来のディーゼル燃料のバスから全て電動バスに置き換えるには、当然それなりのコストがかかってくるが、メンテナンスも安くなり、長期的に見ると節約に繋がることが判明。全体的にはメリットが大きいという。
この電動バスとの契約により、オスロ市は、オール電化、ゼロエミッションの公共交通機関システムの実現に向けて手ごたえを感じている。ノルウェーの環境団体も、電動バスの導入は、オスロ市にとって重要かつ大きな一歩であると評価しているという。
オスロ市では、「CO2排出量を2030年までに95%削減する」という市独自の目標を掲げ、市内での自動車は早々とゼロエミッションの車に切り替え始めていた。ノルウェーの国民1人当たりの電気自動車(EV車)台数は世界トップクラスで、販売比率80%超ともいわれている。
これは、「2025年までに新車販売を全てゼロエミッション車にする」と掲げていた目標に確実に近づいているといえる。
日本では、2030年度には46%削減(2013年度比)、2050年には完全なゼロエミッションを実現することを目標にしている。
北欧ニュース編集員
このまま順調に行けば、オスロ市では、CO2排出量を2030年までに95%削減どころか、早々に100%削減(ゼロエミッション)を達成できそうですよね。EV車導入の取り組みも早くから初めていたと思います。
日本の目標は2030年までに46%削減。これは、26%削減という6年前の目標から、昨年、46%削減に引き上げられました。できれば50%に挑戦中の日本です。