2021年のフィンランド・ルチアに選ばれた ティルデ・ポルヴィアンデルさん Photo by Folkhälsan/Henrik Schütt |
毎年この時期になると、スウェーデン語系フィンランド人の社会福祉団体「Folkhälsan」が行うルチアコンテストが盛り上がりを見せる。ルチアコンテストとは、その年の“ルチア”として、10名の候補の女性の中から1名が選出されるというもの。
ルチアは、温もりや希望、光の象徴。ルチアに選ばれると、まずは12月13日の聖ルチア祭にヘルシンキ大聖堂で行われる戴冠式に出席し、病院や高齢者施設への訪問など、約100近くの催しに参加する。また、苦しい家庭環境にある子どもを持つ家族を支援するために行われるルチアの募金活動といった重要な役割もある。
2022年のフィンランド・ルチアの候補者は、出身地から興味のあることまで、多芸多才な10名が選出された。
音楽や演劇、ダンスに関心のあるヘルシンキ出身のJENINA NYSTRÖMさん、群島地域のパルガス(ス:Pargas/フ:Parainen)出身のJENNY KARLSSONさん、日々馬術の腕を磨くオーランド諸島の主都マリエハムン(ス:Mariehamn/フ:Maarianhamina)出身のMOA LARSSONさん、南西部にある町、ビョルネボリ(ス:Björneborg/フ:Pori)出身で、裁縫や音楽、競技ダンスが好きなIDA EKBERGさん、ローセボリ(ス:Raseborg/フ:Raasepori)出身で甥っ子たちのロールモデルになりたいというKARIN WESTERLUNDさん。
また、オストロボスニア地域にあるペデルソーレ(ス:Pedersöre/フ:Pedersören)出身で芸術と動物が好きなMAJA PETTERSSONさん、ローセボリ出身で、旅行やダンス、フロアボールの他に、家族や友人との付き合いが好きだというWILMA GRÖNQVISTさん、誰もが同じ権利を持って良い生活を送ることができることを願うのは、ヘルシンキ出身、トゥルクで学ぶEVA-LI TEIRさん、歌ったり、曲を書いたり、自然の中を散歩するのが好きなグランクッラ(ス:Grankulla/フ:Kauniainen)出身のSOFIA LAXさん、より良い環境にするためにできることを実行することが重要だと考えるのは、オーランド諸島のJomala出身のTILDE ÖHMANさん。
投票は11月23日の23時59分まで。投票と合わせて、募金もできるようになっている。
ちなみに、2021年のフィンランド・ルチアに選ばれたのは、オーランド諸島マリエハムン出身のティルデ・ポルヴィアンデル(Tilde Polviander)さんだった。
北欧ニュース編集員
ヘルシンキ近郊から群島地域、スウェーデン系フィンランド人の方々が多く住むオストロボスニア地域、オーランド諸島と、さまざまな地域からの候補者がいらっしゃいますね。話し言葉も、出身地の呼び方もやはりスウェーデン語。今年はどの女性が選ばれるのでしょうか!
画像は、昨年のフィンランド・ルチアに選ばれたティルデ・ポルヴィアンデルさんです。
▼昨年の記事
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022021120100015001/