2022/12/06 今日は「スウェーデン」よりこんなニュースが届きました!

スウェーデン、国境の規制措置延長。緊張高まる。ロシアのウクライナ侵攻余波


ヨーテボリから出発するStena Line(イメージ)
Photo by Per Pixel Petersson/imagebank.sweden.se

陸路、海路、空路など、輸送や交通にも多くの影響を与えた新型コロナウイルスだったが、2022年は世界的に徐々に落ち着きを見せ、規制も解除され、人々が国境を越えて行き来できるようになってきた。

しかし、色々な規制が解除されつつあった矢先、今度はロシアによるウクライナ侵攻が発生し、ロシアからの脅威により、欧州では国境付近に再び緊張が高まっている。

11月、スウェーデン政府のリリースによると、旅客船で旅行する際の身分証明の提示を7カ月延長。2023年6月まで延長されることが発表されたという。船を利用する人は、2023年まで有効な身分証明書が必要で、個人に関する情報を登録しなければならない。

この措置は2022年の春に導入され、年末あたりには解除する計画が議論されていたが延長に至った。理由はというと、ロシアの侵略により、スウェーデン国内の治安が脅威にさらされるのを防ぐため。身分証明書の確認を廃止すると、偽の情報で乗船する客が出てくる可能性があると想定。安全を維持するために必要だとしている。

また、スウェーデンは、(圏内で国境を越える際に検査が不要の欧州26カ国による)シェンゲン圏の他地域から入国する旅行者の国境検査を引き続き実施。長くても来年5月1日まで延長される予定。

ロシアのウクライナ侵攻が始まると、多数のロシア国民が国を離れ、EU諸国に申請するという事態が生まれた。戦争を利用した犯罪ネットワークによる武器の密輸や人身売買の危険性も高まっているという。ロシアによるウクライナ侵攻は、戦争による人的な被害に加え、欧州に治安悪化と深刻な混乱を引き起こす要因となっている。


北欧ニュース編集員


国境関連のニュース、最近よく見る気がします。
北欧諸国、特にフィンランドは国土の多くをロシアと接しているため、常に国境には気を配らないといけない緊張した状態になっていると思います。
戦争を利用した犯罪など、絶対に阻止しないといけないですね。安心して国境を行き来できる日が早く来るといいのですが……。

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