Photo by Erin Flegg / pexels |
創業1946年、ドイツを拠点に置く大手ディスカウントストアチェーン「Aldi」が、デンマーク市場から撤退することがわかった。デンマークにある全ての店舗を閉鎖し、競合他社に店舗を売却するという。
昨年末の発表では、1979年、ノルウェーで創業した大手スーパーマーケット「Rema1000」が、デンマークにあるAldiの188の店舗のうち、114店舗を引き継ぐ予定。また、Aldiは、11店舗をSallingグループに、4店舗をLidlに、1店舗をCoopに売却すると発表した。
閉店する店舗は、閉店在庫一掃セールを実施する予定。従業員たちは、6割以上がこのままデンマークで仕事を続ける予定だという。
今年1月末には、親会社のCoopによって、デンマークのスーパーマーケットの「Kvickly」、「SuperBrugsen」、「Irma」の3つのブランドを統合することが発表され、今後は全て共通の名称「Coop」に改名されることが決まった。また、残りの小さな店舗は、「Dagli’Brugsen」と共に、全て「Brugsen」という名称で統一される。
これにより、Coopはデンマーク最大のチェーンとなり、所有する8つのブランド (Kvickly、SuperBrugsen、Dagli´Brugsen、Fakta、365discount、Irma、Coop.dk Shopping、Coop.dk MAD) が統合されたことで、Coop、365discount、Brugsenの3つになる。新しい店舗は、今年の夏の終わりまでにオープンする予定。
デンマークのスーパーマーケット業界は、これまでに直面したことのない深刻な状況下にある。Coopによると、2021年には記録的な売上を達成したが、2022年、顧客は、より安いものを少ない量のみ購入するなど、買い物のスタイルに大きな変化が見られたという。
北欧ニュース編集員
やはり、2020年からのコロナの影響を感じますよね。コロナ禍で収入が減ったり、失業してしまったりして、家計がひっ迫したご家庭もあるかと思います。
青い服を着た女の子のロゴがおしゃれなデンマーク最古の食料品チェーン「Irma」は、ロゴマークの入ったグッズ等、日本人の間でも人気でしたよね。とても残念です。