世界幸福度No.1の裏には、人々を笑顔にするユニークなイベントの存在があった！？
  Photo by Visit Finland |
今年3月、国際連合による世界幸福度調査により、2018年以来6年連続で「世界で最も幸福度の高い国」として選ばれたフィンランド。その幸福の秘訣が世界中で注目を浴びている。
フィンランド人は、「自然」「ライフスタイル」「食」「サステナビリティ」の4つに幸せのポイントがあると感じているというが、フィンランドならではのユニークなイベントの数々もまた、彼らの幸福度を上げているのではないだろうか。
まず、6月末から7月初めに行われるユニークなイベントに、「World Wife Carrying Championship（妻運び世界選手権）」がある。これは、フィンランドで行われる数多くの大会の中でも特に話題を集めているイベントで、1992年の初開催以来、毎年ソンカヤルヴィで開催されている。レースは、配偶者を抱えて最初にゴールした人が勝利。賞品は、妻の体重分のビールだそう。（※今年は6月30日、7月1日開催。https://eukonkanto.fi/）
また、毎年開催される「Heavy Metal Knitting World Championships（ヘビーメタル編み物世界選手権）」は、フィンランド人に人気のある二つのものを組み合わせたイベント。人口10万人に対して50以上のヘビーメタルバンドが存在するというフィンランド。熱狂的なメタルファンに編み物愛好家が多いということから、このユニークな組み合わせが生まれたそう。（※今年は7月7日開催。https://heavymetalknitting.com/ https://www.instagram.com/heavymetalknitting/）
フィンランドといえば、外せないのがサウナ。「Sauna Heating World Championships（サウナ温め世界大会）」は、テントサウナ内をいかに早く目標温度まであたためられるかを競う大会。ユニークな仮装で参加するチームも多く、最も優れた仮装をしたチームも表彰されるとか。（※今年は7月8日開催。https://visitjyvaskyla.fi/en/saunaregionweek/）
フィンランドの群島エリアにあるナーンタリという海岸の町では、毎年、「Sleepyhead Day Festival（お寝坊さんの日祭り）」が開催される。どんなイベントかというと、この日に遅くまで寝ていた人は年末まで怠けて生産性が低いと考えられ、祭り当日に、“オフィシャル・スリーピー・ヘッド・オブ・ザ・イヤー”として、午前7時にバルト海に投げ込まれるというもの。マーケットやパレード、ケーキコンテストといった様々なイベントも行われるそう。（※今年は7月27日開催。https://visitnaantali.com/en/event/sleepyhead-day-festival-in-naantali/）
自由なアイデアと発想で、参加者も見る人も思わず笑顔になってしまうユニークなフィンランドのイベント。きっと人々の幸福度アップにも、少なからず貢献しているに違いない。
北欧ニュース編集員
「妻運び世界選手権」や「ヘビーメタル編み物世界選手権」あたりは知っている方も多いのではないでしょうか？この2つとともに、「サウナ温め世界大会」も日本の方の参加があるようです。最後の「お寝坊さんの日祭り」はなかなかシュール！現在は、毎年、ナーンタリ市に貢献した著名人（市長や政治家、芸術家、社長等）が海に投げ込まれているそうですよ。
