北欧の隣国で壮絶なトップ争い！？第67回ユーロビジョン・ソング・コンテスト
  Photo by Corinne Cumming / EBU  Photo by Chloe Hashemi / EBU |
毎年5月、ヨーロッパの参加国で熱くなるライブ音楽イベント「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」が行われる。国を代表するミュージシャンによる歌のパフォーマンスを競い合うこの音楽イベントは、今年、37カ国が参加した。
前年優勝者の国が翌年のホスト国となり、昨年はウクライナ代表が優勝。通常ならばウクライナで開催されるはずだったが、安全とセキュリティ上の理由から、今年は代わりにイギリス・リヴァプールでの開催が決定。5月9日と11日にセミファイナル、13日にグランドファイナルが行われた。
今年は事前に、主催者の欧州放送連合（EBU）により、投票方法の大幅な変更が発表されていた。準決勝進出国は、視聴者の投票のみで決定。また、参加していない国の視聴者もオンラインで投票できるようになったという。最終結果は、これまでと同様に、審査員と視聴者の投票を組み合わせて決定。参加する37カ国のうち、計26カ国がグランドファイナルに進出する。
リヴァプール・アリーナで行われた2023年ユーロビジョン・ソング・コンテストの頂点に立ったのは、スウェーデン代表のLoreen。代表曲「Tattoo」で優勝を勝ち取った。彼女はなんと、2012年にも優勝した経歴の持ち主で、今回で2度目。女性アーティストとして複数の優勝経験を持つのはLoreenが初となる。
スウェーデンはユーロビジョン・ソング・コンテストと相性が良く、これまでに、1974年にはスウェーデンのレジェンド的アーティスト、ABBAをはじめ、1984年、1991年、1999年、2012年、2015年に優勝を果たしており、今回で計7度目の栄冠となる。
そして、スウェーデン代表のLoreenとトップを競ったのが、フィンランド代表のKäärijä。セミファイナルの時点では、スウェーデンのLoreenよりKäärijäのポイントが上回っていたものの惜しくも2位となった。アイコニックなグリーンのボレロの衣装やパフォーマンスで多くの視聴者を魅了した。
北欧では、ノルウェー代表のAlessandraが5位で、3位のイスラエル、4位のイタリアの次にランクイン。また、エストニア代表が8位、リトアニア代表が11位とバルト勢も健闘。ラトビア、アイスランド、デンマークはグランドファイナルに進むことができなかった。
2023年はスウェーデンが優勝したため、予定どおりにいくと、来年2024年のユーロビジョン・ソング・コンテストはスウェーデンで開催される。
▼昨年のユーロビジョン・ソング・コンテストの優勝はウクライナ
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北欧ニュース編集員
スウェーデン代表のLoreenさん、おめでとうございます！今年のユーロビジョン・ソング・コンテストは、北欧の隣国同士がワンツーという結果！スウェーデンのLoreenは圧巻の歌声で人々の心を鷲掴みに。フィンランドのKäärijäは、一度聞くと耳に残る楽曲「Cha Cha Cha」のフレーズを一緒に歌って盛り上がれるパフォーマンスを披露。どちらも画面から熱気が伝わってくるよう！
Loreen「Tattoo」
Käärijä「Cha Cha Cha」
