ウルヨ・クッカプロ90歳を祝う回顧展がフィンランド・エスポーの美術館で開催中
 (c) Paula Virta / EMMA  (c) Paula Virta / EMMA  (c) Paula Virta / EMMA  Studio Yrjö Kukkapuro, 2021. (c) Paula Virta / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. |
フィンランドデザイン界で影響力のある建築家兼デザイナーの一人、ウルヨ・クッカプロ（1933年～）の回顧展「Yrjö Kukkapuro – Magic Room」が、2024年1月28日まで、フィンランド・エスポーにあるEspoo Museum of Modern Art（EMMA）にて開催中。
「Yrjö Kukkapuro – Magic Room」では、クッカプロ90歳の誕生日を記念する展覧会で、彼が生み出すカラフルかつ想像力豊かで実験的な作品が多数披露されている。クッカプロに最も大きな影響を与えたのは、彼の配偶者である版画家イルメリ・クッカプロ（1934-2022）。常にインスピレーションの源になっていたという。
クッカプロは、インテリア専門の建築家兼デザイナーとして活躍しながら教鞭をふるい、デザインを学ぶフィンランドの学生たちを数世代にわたって指導。一度見たら記憶に残る、インパクトのあるデザインの「カルセリ ラウンジチェア」は、1974年にThe New York Timesで、“世界で最も快適な椅子”として紹介されている。
「Yrjö Kukkapuro – Magic Room」は、クッカプロが1980年代に開発したマジックルームのコンセプトに基づいており、様々な構造や照明効果を用いて、家具をインスタレーション形式で展示。会場には、ウルヨ・クッカプロのデザインに加え、Timo Aalto、Jacob Dahlgren、Beryl Furman、Esa Laurema、Vladimir Kopteff、Kristian Krokfors、Irmeli Kukkapuro、Matti Kujasalo、Jussi Niva、Lars-Gunnar Nordström、Kristiina Nyrhinen、Tarja Pitkänen- Walter、Airi Snellman-Hänninen、Mari Sunna、Osmo Valtonenといった、クッカプロの同時代人や現代アーティストによる作品の展示も楽しむことができる。
回顧展「Yrjö Kukkapuro – Magic Room」は、来年1月28日まで開催。
Yrjö Kukkapuro
Magic Room / Taikahuone / Det magiska rummet
会期：2023年3月1日（水）～2024年1月28日（日）
会場：Espoo Museum of Modern Art（EMMA）
北欧ニュース編集員
今年の4月で90歳を迎えたフィンランドを代表するデザイナー、ウルヨ・クッカプロ。
これまでにも世界中の美術館で展覧会が開催されたことのあるレジェンドです。
画像3枚目にもある代表作の「カルセリ ラウンジチェア」（こちらは真っ赤なモダンな色合いですね！）は、皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか。
回顧展は来年の1月末まで開催されているので、フィンランドへ行かれる方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
