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【展覧会】高知よりスタート!全国巡回展「マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル」


フィンランドを代表するデザインハウス、マリメッコ。ファブリックひとつで、空間の印象さえもガラリと変えてしまう、魔法のようなマリメッコのデザインは、北欧を代表するブランドのひとつとして、世界をはじめ、日本でも多くの人を虜にしています。

今年で創業65周年を迎えるマリメッコ。ブランドの歩みを紹介する展覧会「マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル」が、今年1月23日、高知県立美術館よりスタート。高知の後は島根、兵庫、東京と続き、全国を駆け巡ります。

マリメッコは1951年、アルミ・ラティアによってヘルシンキで産声をあげました。テキスタイルデザインを学び、広告代理店で経験を積んだラティアは、優れたデザインと巧みなPR戦略で、才能あるデザイナーとともにマリメッコを世界的なブランドへと成長させます。マリメッコの柄は、フィンランドの伝統的なモチーフや自然からヒントを得たものが多く、大胆でカラフルなデザインで人々の心を掴んできました。

本展では、ヘルシンキ・デザイン・ミュージアムの所蔵作品からファブリック約50点、貴重なヴィンテージドレス約60点、デザイナー自筆のスケッチ、各時代の資料などを通して60年以上にわたる歴史をたどりつつ、マリメッコの個性あふれるデザイナーの仕事ぶりなども紹介。国内初となる大規模な展覧会となります。

【展覧会構成】
■INTRODUCTION
1950年代~2000年代の象徴的な柄のファブリックを展示。時代を経てなお新鮮なマリメッコのデザインの魅力を紹介。

左)ファブリック ≪ウニッコ≫(ケシの花)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年
Unikko pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964
右)ファブリック≪カイヴォ≫(泉)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年
Kaivo pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964

■TIMELINE
創業当時からの貴重なドレス、ファブリック、アクセサリーや食器などに加え、時代を創った著名デザイナーのインタビュー映像を展示。マリメッコの歴史上重要な役割を果たした日本人デザイナーや、ジャクリーン・ケネディが実際に所有していたドレスも紹介されます。

左)ファブリック≪シィールトラプータルハ≫(市民菜園)、図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ、2009年
Siirtolapuutarha pattern designed for Marimekko by Maija Louekari in 2009
右)ジャクリーン・ケネディが購入したドレス≪ヘイルヘルマ≫、1959年
ファブリック≪ナスティ≫(小さな無頭釘)、1957年、服飾・図案デザイン:ヴオッコ・ヌルメスニエミ
Design Museum / Harry Kivilinna

■THE ART OF DESIGN
デザイナーがデザインを描き起こしてから、ファブリックとして製品化されるまでの過程を、ヘルシンキのマリメッコ本社にあるプリント工場の貴重な映像を交えながら紹介。デザイナーによる自筆のスケッチと、実際に製品化された同じ柄を並べて展示。マリメッコから生まれた有名な柄の原点を探ることができます。


Unikko pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964

マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル(高知会場)
会期:2016年1月23日(土)~3月27日(日)会期中無休
開催時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:高知県立美術館2階・第2,3展示室
高知会場詳細はこちら⇒高知県立美術館HP

主催:高知県立美術館、フィンランド・デザイン・ミュージアム、朝日新聞社、KUTVテレビ高知
後援:フィンランド大使館、高知県教育委員会、高知市教育委員会、NHK高知放送局、KCB高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送
協賛:こだま印刷
協力:VisitFinland(フィンランド政府観光局)、フィンエアー、フィンエアーカーゴ、認定NPO法人高知こどもの図書館

観覧料:一般前売り900円/当日1,100円/団体880円
大学生当日800円/団体640円、高校生以下無料
※上記の観覧料等は全て税込価格。

展覧会公式HP:http://marimekko-exhibition.jp/

【巡回情報】
2016年4月23日(土)~7月11日(月) 島根県立石見美術館(島根)
2016年10月8日(土)~11月27日(日) 西宮市大谷記念美術館(兵庫)
2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日) Bunkamuraザ・ミュージアム(東京)
2017年3月4日(土)~2017年6月11日(日)新潟県立万代島美術館(新潟)
2017年07月22日(土)~2017年09月3日(日)秋田市立千秋美術館(秋田) ほか

【関連企画】(高知会場)
●講演「北欧のデザインと私の仕事」 講師:鈴木マサル氏(テキスタイルデザイナー)
自身のファブリックブランド(オッタイピイヌ)のほか、marimekkoのデザインをはじめ、国内外のメーカー、ブランドのプロジェクトを手がける鈴木氏。マリメッコのデザイナーとしての仕事や制作過程、創作活動について話を聞くことができます。
2016年2月6日(土)14:00~15:30 1階講義室 定員50名 無料

●関連映画上映『ファブリックの女王』+北欧マーケット
© Bufo Ltd 2015
マリメッコの創業者アルミ・ラティアのパワフルな生きざまと、苦悩と葛藤の日々を彩り鮮やかに描いた作品を上映。北欧雑貨やカフェも。
3月13日(日)当日1,500円 ※展覧会半券をご持参の方は、一般1,000円・高校生以下500円に割引
11:00~/16:30~  2回上映(2015年/フィンランド/カラー/85分)
12:00~16:00  北欧マーケット出店

▼関連記事
【2016年5月公開】人気ブランド「マリメッコ」創業者の人生を描いた話題作『ファブリックの女王』

●ワークショップ・シリーズ

「フィンランドの伝統装飾『ヒンメリ』をつくる」(講師:尾﨑浅子氏)
2月11日(木・祝) 10:00~12:00/13:00~15:00 参加費500円
「オリジナルパターンで染める素敵な布」  (講師:山崎香織氏)
2月27日(土)、28日(日)、3月5日(土)、6日(日)  ※全4回全日13:00~16:00
定員10名 要電話申し込み 参加費3500 円


その他、レクチャーやギャラリー・トーク、冬の定期映画上映会としてアキ・カウリスマキ監督の特集上映(2月13日・14日)、ミュージアム・カフェ「マルク」で北欧にちなんだメニューを楽しめたりと、関連企画ももりだくさん。詳しい情報は高知県立美術館HPでチェック!


(2017年09月15日更新)
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