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【映画】国際コンペに北欧3作品がノミネート!SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019(7/13-21)




埼玉県川口市にて、「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019」が、7月13日から21日まで開催されます。16回目を迎える同映画祭は、令和になって初めての開催。国内外からの新時代を思わせる素敵な作品に期待がかかります!

今年の国際・国内コンペティションには、過去最多の昨年に次ぐ、92の国と地域から、861本の応募があり、サウジアラビアから初のエントリーもあったそうです。サスペンスから家族で楽しめるエンターテインメント作品まで、幅広いラインナップが出揃った今年の国際コンペティションの特徴は、女性監督による作品が多かったこと。ノミネート10作品のうち、共同監督作品も含め、5人が女性の監督です。

今年のオープニング上映は、SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザのインキュベートオフィスに活動拠点を置き、昨年の日本映画界に衝撃的な話題を呼んだ『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督と、同作品にスタッフとして参加した中泉裕矢監督、浅沼直也監督の3人が共同脚本、共同監督で手がけた『イソップの思うツボ』。構想3年の渾身の作品。もちろん、ワールド・プレミアです。

国際コンペティションの審査委員長には、2020年公開の窪田正孝主演映画『初恋』が今年のカンヌ国際映画祭監督週間に選出され、話題となった三池崇史監督、そして、国内コンペティション審査委員長は、北欧やフィンランドブームの火付け役ともいえる『かもめ食堂』の荻上直子監督が就任しました。

映画に携わる若手の登竜門的存在の同映画祭は、これまでに数多くの作品が羽ばたいていきました。劇場公開された作品の中には、スウェーデンのアンドレアス・エーマン監督作、ビル・スカルスガルド主演映画『シンプル ・ シモン』(2011年長編部門審査員特別賞受賞)が2014年に劇場公開。また、『隣の影』(映画祭上映タイトル『あの木が邪魔で』)は、まだ記憶に新しい2018年国際コンペティション監督賞受賞作品。こちらも今年7/27より、劇場公開が決定しています。(衝撃の結末&強烈なインパクトの作品です!)

毎年、北欧から1~2作品ほど、コンスタントにノミネートされるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。今年はなんと、国際コンペティション部門に、3作品がノミネート上映されます!

国際コンペティションとは、長編映画制作本数が3本以下の監督によってデジタルで撮影・編集された60分以上の作品が対象。今年は92の国と地域から658本の応募があり、そこから10本がノミネート作品として選出され、同映画祭で上映されます。というわけで、10本中3本が北欧の作品ということに……。さまざまなバックグラウンドを持った、新しい北欧の才能を、いち早く見に行きませんか?

暑い夏は、涼しい映画館へ!SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019は、7月13日から21日までの9日間、埼玉県川口市のSKIPシティほかにて開催!





ブラインド ・ スポット
 <アジアン・プレミア>
監督:ツヴァ・ノヴォトニー
出演:ピア・シェルタ、アンドレス・バースモ・クリスティアンセンほか
2018年/ノルウェー/98分/英題:Blind Spot

ボルグ/ マッケンロー 氷の男と炎の男』(17)や『ヒトラーに屈しなかった国王』(16)などに出演するスウェーデン出身の人気女優ツヴァ・ノヴォトニー監督デビュー作。2018年のトロント国際映画祭でプレミアされ、コンペティション部門に出品されたサン・セバスチャン国際映画祭では主演のピア・シェルタが最優秀女優賞を受賞。ヨーテボリ国際映画祭でも国際批評家連盟賞を受賞するなど、高い評価を得ている。上映時間98分、全編ワンカットで制作。


ツヴァ・ノヴォトニー監督

【ストーリー】
その日、帰宅した娘テアはいつもとまるで変わらない様子だった。しかし、食事の支度をしていた母マリアが呼んでも返事がない。娘の部屋に入ってみると、窓は開きっぱなしで、テアの姿もなくなっていた…。
7/16(火)14:10開場(Q&Aあり)/7/20(土)10:10開場(Q&Aあり)




©Henrik Ohsten

陰謀のデンマーク
 <ジャパン・プレミア>
監督:ウラー・サリム
出演:ザキ・ユーセフ、ムハンマド・イスマイル・ムハンマドほか
2019年/デンマーク/119分/英題:Sons of Denmark

世界的に高まっているナショナリズムの現実を映し出した政治サスペンス。イラク移民の両親のもとデンマークに生まれたウラー・サリム監督による長編デビュー作。これまでは数多くの短編映画を制作し、『Our Fathers’ Sons』(15)でロッテルダム国際映画祭に招待された。デンマーク国立映画学校の卒業制作『Land of Our Fathers』(17)は、2017年のドバイ国際映画祭で湾岸短編コンペティション部門のグランプリを受賞。

【ストーリー】
コペンハーゲンで爆弾テロが起きてから一年後のデンマーク。間近に控えた選挙では、極右政党が勝利すると見られていた。一方対立するグループも現れ、19歳のザカリアもそこで行動を起こすことを迫られる。
7/14(日)16:40開場(Q&Aあり)/7/16(火)10:40開場(Q&Aあり)




©Jour2Fete

ザ ・ タワー
 <ジャパン・プレミア>
監督:マッツ・グルードゥ
声の出演:ポーリーヌ・ジアデ、サイード・アマディス、スリマヌ・ダジ
2018年/ノルウェー、フランス、スウェーデン/77分/英語:The Tower

ノルウェー出身の映画監督・アニメ作家、マッツ・グルードゥ監督作。これまでも、長編映画、ドキュメンタリー、MVなどにアニメーターとして参加。1990年代にはレバノンのベイルート・アメリカン大学に通いながら、ブルジュ・バラジネ難民キャンプで英語とアニメを教える。そこで見聞した難民の話を元に、初長編となる本作の脚本を書き上げた。コンペティション部門に長編アニメーションが選出されたのは、同映画祭が始まって以来初めてのこと。

【ストーリー】
パレスチナ人の少女ワルディは、1948年からベイルートの難民キャンプに暮らす曽祖父シディが大好き。しかし彼から故郷の家の鍵を渡され、曽祖父がいつか家に戻るという夢を失ってしまったのかと不安になる。
7/15(月・祝)14:10開場(Q&Aあり)/7/17(水)16:40開場(Q&Aあり)



SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019
期間:2019年7月13日(土)~21日(日)
会場:SKIPシティ映像ホール/多目的ホール(埼玉県川口市上青木 3-12-63)ほか
http://skipcity-dcf.jp/
アクセス:JR川口駅東口、 SR鳩ヶ谷駅西口より無料直行バス (期間中のみ)

▼前売り券
販売期間:2019年6月8日(土)~7月12日(金)まで
販売場所:SKIPマート (SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ1F)
各種プレイガイド(セブンチケット、ファミリーマート、チケットぴあ)

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(2019年06月11日更新)
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