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【イベントレポート】トーベと祖父母がご友人!?『TOVE/トーベ』主演女優アルマ・ポウスティもオンラインで登場




先日、駐日フィンランド大使館敷地内にあるメッツァ・パビリオンにて、メディア向けに、10月1日より公開中のフィンランド映画『TOVE/トーベ』の公開記念イベントが行われました。

映画『TOVE/トーベ』は、世界中で愛されるムーミンを生み出したトーベ・ヤンソンの半生と、知られざるムーミン誕生の舞台裏を描く情熱の物語。

イベントでは、トーベ・ヤンソンの生涯やゆかりの地が紹介され、現地フィンランドから主演女優アルマ・ポウスティさんがライブで登場。トーベを演じた感想やトーベとの交流秘話など、貴重なお話を聞くことができました。



まず、フィンランドセンター所長のアンナ=マリア・ウィルヤネンさんが登壇。同センターでは、2018年と2019年にトーベ・ヤンソンに関するカンファレンスを開催しています。

フィンランドでも多くの人に尊敬されているというトーベ・ヤンソン。「非常に多才な人なので、凝縮して説明するのがとても難しい」とアンナ=マリアさん。映画『TOVE/トーベ』でも見られる、トーベの家族をはじめ、キーマンとなる3人の重要人物、同性愛についてなど、トーベ・ヤンソンの価値観や生き方を、学術的な切り口で話してくれました。

また、北欧専門旅行会社として知られるフィンツアーのCEOで、フィンランドに幾度となく足を運んでいる美甘小竹さんが、トーベ・ヤンソンに縁のある場所を、今年開催されたオンラインツアーのハイライト映像とともに、特別に見せてくれました。

トーベが少女時代の夏を過ごした家や、トゥーリッキ・ピエティラと過ごした孤島「クルーヴハル」など、フィンランドにはトーベゆかりの地があります。ただ、いくつかは知っていたものの、フィンランドの自治領で公用語がスウェーデン語というオーランド島もまた、トーベと縁のある場所だったというのは、初めて知りました!

トーベがお付き合いしていた、スナフキンのモデルとも言われるアトス・ヴィルタネンの生家があり、なんと、物語『ムーミン谷の彗星』は、このオーランド島で書かれたと言われています。オーランド島には、1941年にグループ展で1度、1945年にアトスとともに訪れているそうです。


ⓒ Visit Aland

フィンツアーでもオーランド島のツアーを企画。例えば、リンゴ農園を訪れたり、黒パンづくりのワークショップに参加するなど、オーランドの人々と触れ合えることができる内容になっています。

「誰かになるのではなく、自分自身であること」を大切にし、「自分にできることを自由にやれる場所」と話すオーランド島の女性たち。彼女たちとの出会いは刺激的なものになりそう。

▼国境制限解除の後、フィンツアーさんがぜひおすすめしたいというツアーはこちら!
<映画『TOVE/トーベ』を巡るオーランド島&ヘルシンキツアー>
リンゴ農園(ジュース試飲)、黒パンづくり、ミュージアムショップでお買い物、船クルーズでトゥルクへ。その後、ヘルシンキでトーベゆかりの地を巡り、トーベが室内装飾を手掛けた部屋があるというヒルトン・カラストヤトルッパホテルでのディナー(他)。
https://www.nordic.co.jp/

▼フィンツアーさんのお話の中に登場したオーランド島の有名なチョコレートはこちら!
ショコラティエのメルセデスさんが来日された時のインタビューもぜひ。水も空気もベリーも美味しいオーランド島のことにも触れています。

※当時はエッケローに工場兼ショップがありましたが、住所がレムランドになっているのでお引っ越しされたようです。



最後に、映画『TOVE/トーベ』でトーベ・ヤンソンを演じた主演女優アルマ・ポウスティさんがライブでヘルシンキから登場してくれました。

■トーベ・ヤンソンを演じた感想を教えてください。
フィンランドのレジェンドを演じることは、非常に光栄で幸せでした。同時に、とてもプレッシャーも感じましたが、彼女の誠実さ強さなどに触れることができました。

■撮影秘話は何かありますか?
雪のシーンだったのに、雪がなかったこと(笑)あと、冷たいのが苦手なため、ヘルシンキの郊外の氷の湖で泳ぐシーンが大変でした。

■フィンランドでは、どのように女性の立場が進化してきましたか?

映画では、戦時中から戦後にかけ、フィンランドでの女性の社会における進出という背景も感じることができると思います。セクシャリティや平等、人権について、進化してきたと思うけれど、フィンランドの社会にもまだまだ課題はあります。

■トーベの尊敬するところは?ご自身とトーベは、似ているところがあると感じますか?
トーベは自由や人権と戦った人で、自分に誠実で自分らしい生き方を貫いてきました。私もとても共感する部分があります。ユーモアのあるところもですね。私もジョークやユーモアが好きです。

■トーベに会ったことがありますか?
当時5歳くらいだったため、記憶はあまりないのですが、祖父が俳優でトーベと友人でした。食事に招待されるなど、家族ぐるみで交流がありました。トーベは憧れの存在です。
(友人の孫にあたるアルマさんが、自分の役を演じてくれたことを、どんな風に思っているか、トーベに聞いてみたかったですね^^)

■好きなムーミンキャラクターは何ですか?
どのキャラクターも個性があり、1つを選ぶのは難しいですね。全体が重要。例えば、姿の見えないニンニや注目されないような小さなキャラクターにも着目してストーリーを描いているのが凄いと思います。

■フィンランドで好きな場所はどこですか?
自然と繋がるために、森にベリーピッキングに行ったりします。養蜂を体験したり、新鮮なことに挑戦しています。(養蜂!)

■フィンランドでの撮影はどうでしたか?
フィンランドは春夏秋冬の四季があり、自然がとにかく美しい国です。フードも美味しくて安全。パンデミック中も対応できた国の一つで清潔。衛生面でも安心して撮影できる環境ですね。アクセスも便利。

■最後にメッセージをお願いします。
日本にはまだ行ったことがないので、(制限が解除されて)行けるようになったら、すぐにでも行きたいです。映画『TOVE/トーベ』は、たくさんの人に足を運んでもらっているようで嬉しいです。1940年、1950年代のフィンランドの様子、背景を含め、トーベの知られざる一面に触れることができます。まだの人はぜひ。安全にお過ごしいただき、素晴らしい秋のシーズンを楽しんでください。

トーク中は、何度かネットワークトラブルに見舞われながらも、終始にこにこと笑顔を絶やさず話してくれたキュートなアルマさんが印象的でした。ぜひ日本にも来てもらいたいですね!

映画『TOVE/トーベ』は、2021年10月1日(金)より、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開中です。



TOVE/トーベ

出演:アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ローニー、ヨアンナ・ハールッティ、ロバート・エンケル
監督:ザイダ・バリルート
脚本:エーヴァ・プトロ
2020年/フィンランド・スウェーデン/カラー/ビスタ/5.1ch/103分/スウェーデン語ほか/日本語字幕:伊原奈津子/字幕監修:森下圭子/レイティング:G/原題:TOVE
協力:ライツ・アンド・ブランズ、ムーミンバレーパーク
配給:クロックワークス
https://klockworx-v.com/tove/

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▼【10/1より公開中】映画『TOVE/トーベ』について
自由と愛に生きたムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの素顔に迫る『TOVE/トーベ』

▼【10/17迄】『TOVE/トーベ』写真展
撮影で実際に使用されたトーベのブラウスやスカートなどの衣装や小道具などの展示も。
時間:11:00~19:00
場所:YOSEIDO銀座店地下1階(東京都中央区銀座4丁目5-1聖書館ビル)
※感染防止のため10名ずつの入場。
https://yoseidojp.com/news/tove/

▼【10/30&31】フィンランドを感じることができるイベント「フィンランドウィークエンド in 埼玉」
時間:10:00~18:00
場所:大泉工場(埼玉県川口市領家5-4-1)
入場料:1000円(3歳以下無料)
詳細&チケット:https://finlandweekend.peatix.com

<おまけ>
フィンランドの有名なシェフArto Rastas氏とムーミンカフェによる期間限定メニューをいただきました。フィンランド産キャビアや森のベリージュースなど、フィンランド直送食材を使ったお料理でした^^







(2021年10月13日更新)
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