2010/12/22

HIRAMEKI DESIGN × FINLAND vol.5 @新宿リビングセンターOZONE

HIRAMEKI DESIGN × FINLAND
期間:2010年10月29日(金)~11月7日(日)
会場:リビングデザインセンターOZONE(東京・新宿)
キュレーター:ハッリ・コスキネン&イルッカ・スッパネン

 
 
    リビングデザインセンターOZONE1階受付からちょっと奥の方、ひっそりと静かな
ギャラリー1。
そこで出逢ったのは、おだやかな声と表情が印象的なEsa Vesmanen(エサ・ヴェスマネン)さん。
ひとつひとつ、ていねいに、作品を紹介してくれました。
   
             

 


Photo by Daisuke Ohki

   

 

今回はデザイナー、Esa Vesmanen(エサ・ヴェスマネン)さん(ヘルシンキのデザイン事務所「PURE DESIGN」を共同経営するインテリア/家具デザイナー)お一人にスポットをあててお送りします。

作品や日本・東京でのことなど、いろいろお話を聞いてみました。

       
       
       

 

Esaさんが手がけた作品。

手前にあるのは、Dine Table(ダイン・テーブル)。展示されていたのはシックなカラーの天板のテーブルでしたが、豊富なカラーが揃っている上に、四角や丸といったフォルムも選べるテーブルです。この天板がまた、フィンランドらしい素材なんですよ。

そして、上からぶらさがっている細いホースのようなものが照明器具Tube(チューブ)。

さらに、少し奥に見える白いチェアが、Balance Chair(バランス・チェア)。頭を置くところにある黒い枕のようなものに注目してみてください。

これは一体何でしょう・・・?想像してみてください。

答えは、あとから出てきます。

   

 


Photo by Daisuke Ohki

     
       
       

 

 

 

 

「この天板はね、リサイクル・プラスチックなんだよ。」と、にこやかに教えてくださるEsaさん。

ん?リサイクル・プラスチック?!

実は私、リサイクル・プラスチック素材を使ったテーブルなんて初めて拝見しました。とても“フィンランドらしさ”を感じる素材。

この霜降り模様もとても味があると思いませんか?部屋の雰囲気に合わせて、カラフルで地球にやさしいエコなテーブルを楽しめます。

さらに、このテーブルは屋内外を問わず使用可能。Duratというフィンランド製リサイクルプラスチック材、オーク材、ステンレススチールでできており、全てが防水加工されています。

       
       
       

 

こちらの近未来的でスタイリッシュな照明器具Tubeライトは、ニューヨークで開催された「Playful」というフィンランドデザイン展のためにデザインされたもの。

自作の仕掛けが組み込まれているため、天井や壁など、どこにでもほぼ場所を選ばず設置することが可能です。またLEDを採用しているため、家庭だけでなく公共の場でも活躍してくれそう。

大切なところにさりげなく、でもちゃんと光をあててしっかりと仕事をしてくれそうな頼り甲斐ある作品。

   

 

     
       
       

 

   

 

そして、お待ちかねの(!)こちらのチェア。

「まずは座ってみてください。」と、Esaさんに誘われるがままに、「失礼しまーす・・・」

「黒いところに頭をあててみてね。」

ん・・・?音楽が聞こえますよ!
なんと、黒い枕の部分はスピーカーだったんです。

ハイテクな音響システムを採用することにより、大音量スピーカーを薄い合板の構造に組み込むことに成功しました。

とっても美しい音質にびっくり。ガチガチになった足腰が一瞬にしてほぐされるような、スピーカー一体型バランス・チェアでした。

完全に身をゆだねてしまうフォルムのチェア。
もし誰かがピンポーンと訪ねてきても、電話が鳴ろうとも、ちょっとゴメンナサイ。椅子から動けなくなりそう(笑)。

Esaさんもご自分の作品でリラックス。

       
       
       

 

会場にあったバランス・チェアは、白い合板のものでしたが、こちらの黒いチェアのように、フェルトが張られているものもあります。

横から見てもスリムで美しいライン。軽やかさとリラクゼーションを制作のテーマとしているEsaさんの美学を体現したものといわれています。

   

 

     
       
       

 

   

 

終始にこやかに、そして穏やかな声でお話をしてくれた、フィンランド紳士のEsaさん。やわらかな雰囲気の中にも、デザインに対する情熱を感じました。

余談ですが、日本人俳優の堺雅人さんにどことなく喋り方、雰囲気が似ているような気がして、さらに親近感を覚えました(まったくもって私の勝手な妄想です!失礼しました・・・)。

最後に、「今回初めての来日ですか?」とお聞きしたところ、Esaさんは2度目の来日だったそうです。前回は札幌に。東京は初めてとのこと。

前回来日した時の恥ずかしいエピソードまでお話してくださいました。

京都で刃物を購入し、カバンに入れたまま、空港の手荷物検査に通してしまい・・・。空港の方、びっくりされたでしょうね、刃物がシャキーンとそのまんまカバンに入っているんですものね。

自分のせいで飛行機の出発時刻を遅らせてしまったとEsaさん!(すみません、私大笑い!)

顔を真っ赤にしてお話してくれた、とってもチャーミングなEsaさんでした。ありがとうございました。

 

   

 

       
       
 

 

vol.5、デザイナーEsa Vesmanen編をお届けいたしました!

以前北欧ニュースにて掲載したEsaさん記事もご覧になってください↓
「デザインで理想的な環境づくりに挑戦!インテリア・アーキテクトEsa Vesmanen展」
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022009092900016001/cat_id/3

次回はいよいよ最終回。次もこちらのギャラリー1でお会いした、あるデザイナーさんを
フィーチャーしてお送りします。
このデザイナーさんが所属しているデザイン会社、フィンランドの“すごいもの”をたくさん作っている
歴史ある会社なんです。
それでは、お楽しみに!

   

 

 

 

 

 

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