近年、北欧映画が続々日本でも公開されるようになってきました。その背景には、北欧映画界を牽引する監督らの活躍とともに、世界の注目が集まり、一気にその名が知られるハリウッドでの北欧出身俳優らの活躍が際立っていることも、一理あるのではないでしょうか?
というわけで、映画界を賑わせている、今をときめく北欧出身俳優を取り上げてみました!
●ジョエル・キナマン(スウェーデン)
まずは、すでに話題騒然、9月10日公開の『スーサイド・スクワット』で、リック・フラッグ役で出演するジョエル・キナマン。スウェーデン・ストックホルム出身、主演を務めたスウェーデン映画『イージーマネー』で高い評価を受け、『ドラゴン・タトゥーの女』や『ロボコップ』など数々の大きな作品に出演。年末に発表されるアメリカの映画情報サイトTC Candlerによる『世界で最もハンサムな俳優100』で上位にランクインする人気俳優です。
●マッツ・ミケルセン(デンマーク)
2015年『悪党に粛清を』舞台挨拶で初来日したマッツ・ミケルセン
また昨年、主演映画『悪党に粛清を』で初来日を果たした“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンも人気、実力ともに注目度の高い俳優。北欧映画ファンの間では、2002年の『しあわせな孤独』でのニルス役で記憶している人もいるはず。
『キング・アーサー』でハリウッドに進出し、『007 カジノ・ロワイヤル』、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』、『偽りなき者』など、数々の作品に出演。『ハンニバル』のレクター博士役は“ハマリ役”と絶賛。スウェーデン人俳優のミカエル・パーシュブラントと兄弟役を演じた『悪党に粛清を』では、復讐に燃える寡黙な男ジョンを熱演。来日時は、チャーミングな一面を見せたマッツにファン熱狂。サービス精神旺盛なマッツに、“神対応”とネット上で話題となりました。
●ラース・ミケルセン(デンマーク)
マッツの一つ年上の兄、ラース・ミケルセンもまた俳優として活躍中。舞台で活動するかたわら、数多くのテレビシリーズや長編映画にも出演しています。デンマークの犯罪ドラマ『THE KILLING/キリング』のトロールス・ハートマン役では、批評的称賛を得ました。その後、『セシル(原題)/Cecilie』(2007)、『フレイム・アンド・シトロン(原題)/Flame and Citron』(2008)、『ザ・エスケープ(原題)/The Escape』(2009)といった長編作に出演。
『ヘッドハンター(原題)/Headhunter』(2009)の主演で、2010年、デンマーク映画協会からロバート賞の主演男優賞を授与されます。2013年には、ヒットシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』のシーズン3で、メインの悪役に起用されるなど、癖のある幅広い役柄をこなす演技派俳優です。
今年4月16日(土)に公開される北欧ミステリー『獣は月夜に夢を見る』で、主人公マリーの父親トールを演じるラース。こちらも目が離せません!
●ヤーコブ・オフテブロ(ノルウェー)
『獣は月夜に夢を見る』でラース・ミケルセンと共演するヤーコブ・オフテブロは、まさに人気急上昇の注目株。ノルウェー・オスロ出身、同作では主人公マリーと恋に落ちるダニエルを演じています。オスロの国立演劇学校を当時最年少で卒業後、デンマーク国立演劇学校で学んだヤーコブは、幼い頃からデンマーク映画を親しんだそう。母国だけでなく、デンマークでも活躍中。
ノルウェーの長編映画『コン・ティキ』(2012)でブレイク。2014年、ベルリン国際映画祭でシューティング・スター賞を受賞しました。北欧で人気を博したテレビドラマ『ザ・ブリッジ(原題)/The Bridge』(2013)、長編映画『ストリート・レーサー ファイナル・バトル』(2014年)、『ザ・シャーマーズ・ドータ―(原題)/The Shamer’s Daughter』(2015年)、さらにデンマークのテレビ史上最も野心的な作品『1864(原題)』などにも出演しています。ファンの間では、“ノルウェーのレオナルド・ディカプリオ”と呼ばれることも!
●ニコライ・コスター=ワルドー(デンマーク)
最後にもう一人。『ゲーム・オブ・スローンズ』で人気のデンマーク出身俳優、ニコライ・コスター=ワルドー。デンマークや北欧で映画に出演していましたが、アメリカへと拠点を移し、リドリー・スコットが手がけた『ブラックホーク・ダウン』に曹長役で出演。『キングダム・オブ・ヘブン』や『オブリビオン』など、ハリウッド大作に次々と登場。昨年日本でも公開され、話題を呼んだスサンネ・ビア監督作『真夜中のゆりかご』では主演を務め、作品・演技共に高い評価を得ました。
社会現象を巻き起こしている大人気テレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』では、シーズン1から王の楯の騎士ジェイミー・ラニスターを演じるニコライ。今年1月にDVDがリリースされたロマンチック・コメディ『ダメ男に復讐する方法』では、キャメロン・ディアスをはじめとする3人の女性を股にかける“ダメ男”マーク・キング役で出演。ニコライ演じるダメ男、これも見ものですよ!
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ラース、ヤーコブ出演『獣は月夜に夢を見る』
原題:When Animals Dream
監督・脚本・原案:ヨナス・アレクサンダー・アーンビー
主演:ソニア・ズー、ラース・ミケルセン(「キリング」TVシリーズ)、ソニア・リクター(『しあわせな孤独』
『特捜部Q 檻の中の女』)、ヤーコブ・オフテブロ(『コン・ティキ』)
2014年/デンマーク、フランス/92分
配給:クロックワークス
(C) 2014 Alphaville Pictures Copenhagen ApS
2016年4月16日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
ニコライ・コスター=ワルドーがダメ男に!『ダメ男に復讐する方法』
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20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンより、DVD・ブルーレイ発売中