テーブルウェアからリビング、子供向けのプロダクトまで、幅広いラインナップに驚き!ペンティック2代目CEOのPasi Pentikainenさん(右から2人目の男性)も会場で熱心にプロダクトを解説。
11月20日から22日の3日間、東京ビッグサイトで開催されたインテリア・デザインの国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。世界19の国と地域から、過去最大数となる472社が出展し、家具や建材からファッションやテキスタイルといったバラエティ豊かなジャンルのプロダクトが集結しました。
前編では、デンマークの照明ブランド「VITAコペンハーゲン」、スウェーデンのシステム棚「ストリング」、ノルウェーデザインを伝える「ノルウェージャンアイコンズ」、初出展となるフィンランドの「テーム・ヤルヴィ イラストレーション」を紹介。後編では、IFFTで初お披露目となった、フィンランドのライフスタイルブランド「PENTIK(ペンティック)」をお届けします。
ラップランドの自然に育まれた、
素朴で温かみのあるデザイン
「PENTIK(以下ペンティック)」と聞いて、フィンランドに行ったことのある方ならピンと来たのではないでしょうか。ペンティックはフィンランド国内に60店舗以上を持ち、イッタラやマリメッコと並ぶ、フィンランドを代表する三大ブランドの一つとして知られています。
1971年創業、ラップランドに位置するPosio(ポシオ)にて、陶磁器や革製品を扱う店としてスタートしたファミリー企業。1976年にはヘルシンキ中心部のエスプラナーディに第1号店をオープンします。ペンティックの原点ともいえるのが、創始者で一家の母、現役デザイナーとして活躍するAnu Pentik(アヌ・ペンティック)のセラミックやレザークラフトへの情熱でした。
ラップランドの厳しい気候と美しい自然にインスパイアされたデザイン。機械だけに頼ることなく、絵付けや彫り、研磨など、人の手によって丁寧に仕上げられたプロダクトは、素朴でぬくもりが伝わってきます。特に、ペンティックを代表するセラミック製品は、創業以来ずっと、フィンランド北部のラップランドにある自社工場で製造されており、メイド・イン・フィンランドにこだわって作られています。
セラミック製品のほか、ペンティックではテーブルクロスやミトン、ポットマット、クッションカバー、キッチンタオル、リネンやウール素材のブランケットなど、テキスタイルの種類も豊富。リネンやウール素材のブランケットなどはリトアニア産の上質な素材を採用しています。
手のぬくもりを感じるフォルムと色彩、和食にもしっくりとくるシンプルでモダンなデザインは、創始者アヌ・ペンティックによるデザイン「Kivi(キビ)」シリーズ。左上に見える淡いピンクの器のシリーズは、ナチュラルで明るいカラーが使いやすい定番の「Kallio(カッリオ)」から。「異なるシリーズを、ぜひこうして組み合わせて楽しんでいただきたい」というのは、来日していたペンティックCEOPasiさん。直接テーブルコーディネートを提案して見せてくれました。
テーブルウェアをはじめ、ティータオル、ナプキンなど、トータルでテーブルコーディネートが楽しめる人気の「Usva(ウスバ)」シリーズ。デザイナーLiina Harjuによるもの。
こちらは、アヌ・ペンティックが一点一点、絵付けを施したコレクション。表情豊かでアート性の高いデザインは、「Kivi」シリーズや「Kallio」シリーズなどと組み合わせても素敵。
魚や熊、トナカイなど、ラップランドの身近な生き物がモチーフになったインパクトあるシリーズ。迫力満点の熊のクッションカバーもあり、「私はこれが好きなんだよね!」と見せてくれたCEOのPasiさん。じわじわと来るモノクロの動物シリーズは、見ていると不思議と可愛く感じる吸引力があります。
ペンティックは、2018年より、直営店またはインテリアショップにて展開予定です。
PENTIK(株式会社スキャンデックス)
https://www.pentik.com/
IFFT/Interior Lifestyle Living
会期:2017 年 11 月 20 日(月) - 22 日(水) ※終了しました
会場:東京ビッグサイト 西 1・3・4 ホール+アトリウム
時間:10:00 - 18:00(最終日は 17:00 まで)
http://ifft-interiorlifestyle-living.jp.messefrankfurt.com/