アトリウムの様子 Photo by インテリア ライフスタイル
6月1日(水)から3日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて、デザイン性に優れた小物・雑貨を中心に、衣・食・住に関わる国内外の商材が集まるインテアデザインの国際見本市「インテリア ライフスタイル」が閉幕しました。3年ぶりの開催となったインテリア ライフスタイルは、10の国と地域から515社(日本495社、海外20社)が出展。計16542名の来場がありました。2020年、2021年は開催中止。3年ぶりの開催に加え、コロナの影響もあってか、通常よりも少ない出展数ではありましたが、クオリティの高いブースデザイン、そこに並ぶアイテムが光り、出展者もバイヤーも熱のこもったやり取りが交わされたようです。
会場では、久しぶりにお会いする北欧ブランドの新作から、初めましてのブランドまで。北欧区も久しぶりのインテリア ライフスタイルで、新たな北欧デザインの旅に出かけてきました。前編では、ノルウェー、スウェーデン、デンマークを、後編ではフィンランドのインテリアブランドを紹介します。
SUNDAYS(サンデイズ)
船舶用のクッションやシートに長く携わり、耐候性、耐久性に優れた品質を誇るノルウェーのガーデンファニチャーブランド「SUNDAYS(サンデイズ)」。家具は、100%ノルウェーで生産、製造されています。シンプルで洗練されたデザインと専門技術が融合したサンデイズは、ノルウェーだけでなく、デンマーク、スウェーデン、フランス、アメリカなど、多くの国で販売され、愛用されています。
サンデイズの創業者Glenn Furuholtは、創業1967年の船舶用シートとクッションの製造会社「SEASIT」に携わっており、耐久性に優れた船舶用製品を、普段の生活にも活かせるのではないかと考えました。そこで、ノルウェーで活躍していた工業デザイナーのAndrew Smithにデザインを依頼、画期的なガーデンファニチャーが誕生しました。
Andrew Smithは英国出身のシニアデザイナーでノルウェーで20年以上デザイナーとして活躍。家電から船舶用家具までさまざまなプロジェクトに携わっています。
https://www.sundays-design.jp/
爽やかなブルーとグリーンのブースに展示されていたフレームソファ、フレームラウンジチェア、フレーム サンラウンジャー。座って試してみたりと、終始来場客で賑わっていました。
LOQI(ローキー)
“気軽にどこへでも持って出かけよう”というコンセプトで2012年にドイツで誕生したバッグブランド。世界中のアーティストとコラボレーションしたアーティストコレクションや、世界中の美術館が所蔵するゴッホやフェルメールといった著名画家の厳選された絵画のモチーフを採用したミュージアムコレクションなど、デザイン性の高いエコバッグで人気を集めています。
目が留まったのが、ミュージアムコレクションのとあるエコバッグ。今年4月9日より劇場公開された映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』でフィーチャーされていたスウェーデンの抽象絵画画家、ヒルマ・アフ・クリントの作品だったのです。
ヒルマは、抽象絵画の創始者として世界的に知られるワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンより早く独自の手法で抽象絵画を描いていた人物にも関わらず、最近までその存在を知られていなかった画家。近年認知されて以来、世界的に評価を急速に高めている美術界注目の人物です。
ひと目で印象に残る彼女の色彩とモチーフはエコバッグになっても魅力的。ミュージアムショップをはじめ、雑貨ショップなどで、ヒルマ自身や彼女の作品ということを知らなくても、発売以来、かなり人気があるとか。ちなみに、2021年2月以降に登場した新柄や新製品はすべて、素材がリサイクルポリエステルになっているそうです。
https://www.loqi.jp/
有名絵画シリーズのミュージアムコレクション「ヒルマ・アフ・クリント(スウェーデン)」の エコバッグのデザインは2種。
ポーチ3サイズセットは、本格的な抽象絵画を描いた最初の画家の一人といわれるピート・モンドリアンのデザインとの夢の組み合わせ(中央)。エコバッグは昨年末から発売。ポーチセットとボストンバッグ、ウエストバッグは今月より発売予定(右)。
フィンランドの画家、トム・オブ・フィンランドの作品をあしらったシリーズもありました!
▼参考記事
スウェーデンに抽象画を発明した女性画家がいた!謎に多き生涯に迫るドキュメンタリー『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』(2022年)
あのゲイ・アートはこうして生まれた!伝説のアーティスト『トム・オブ・フィンランド』(2019年)
Anne Black(アンヌ・ブラック)
北欧で最も人気の高いデザイナーの一人で、日本でもよく知られているデンマークデザイナー、Anne Black(アンヌ・ブラック)。意外にも北欧区で紹介するのは初。小さな花をかたどったジュエリー「flower」のような繊細な陶器で出来たコレクションが印象的でしたが、インテリアコレクションも多数手掛けています。
今回は定番の人気ジュエリーの他、テーブルウェアの新作を披露。優しい色合いと豆皿や蕎麦猪口に使えそうな和の食卓にも馴染むアンヌ・ブラックのテーブルウェア。ろくろを使ったハンドメイドならではの温もりを感じます。脚付きのお膳を並べるなど、和と北欧を掛け合わせた「Japandi(ジャパンディ)」(※)なディスプレイも披露。本国のアンヌさんと話し合って決めたそうです。
アンヌ・ブラックのアイテムは、テーブルウェアから、花瓶、キャンドルカップなどのインテリア用品、アクセサリーまで、幅広いラインナップで展開されています。
(※)Japandi(ジャパンディ:Japanese×Scandinavian)
日本×スカンジナビアをミックスしたインテリアスタイルのトレンド。「侘び寂び」に見られる日本のデザインと、機能性が高くやシンプルなデザインの北欧デザインを組み合わせた、快適で落ち着くスタイルのこと。
有名絵画シリーズのミュージアムコレクション「ヒルマ・アフ・クリント(スウェーデン)」の エコバッグのデザインは2種。
ポーチ3サイズセットは、本格的な抽象絵画を描いた最初の画家の一人といわれるピート・モンドリアンのデザインとの夢の組み合わせ(中央)。エコバッグは昨年末から発売。ポーチセットとボストンバッグ、ウエストバッグは今月より発売予定(右)。
フィンランドの画家、トム・オブ・フィンランドの作品をあしらったシリーズもありました!
▼参考記事
スウェーデンに抽象画を発明した女性画家がいた!謎に多き生涯に迫るドキュメンタリー『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』(2022年)
あのゲイ・アートはこうして生まれた!伝説のアーティスト『トム・オブ・フィンランド』(2019年)
Anne Black(アンヌ・ブラック)
北欧で最も人気の高いデザイナーの一人で、日本でもよく知られているデンマークデザイナー、Anne Black(アンヌ・ブラック)。意外にも北欧区で紹介するのは初。小さな花をかたどったジュエリー「flower」のような繊細な陶器で出来たコレクションが印象的でしたが、インテリアコレクションも多数手掛けています。
今回は定番の人気ジュエリーの他、テーブルウェアの新作を披露。優しい色合いと豆皿や蕎麦猪口に使えそうな和の食卓にも馴染むアンヌ・ブラックのテーブルウェア。ろくろを使ったハンドメイドならではの温もりを感じます。脚付きのお膳を並べるなど、和と北欧を掛け合わせた「Japandi(ジャパンディ)」(※)なディスプレイも披露。本国のアンヌさんと話し合って決めたそうです。
アンヌ・ブラックのアイテムは、テーブルウェアから、花瓶、キャンドルカップなどのインテリア用品、アクセサリーまで、幅広いラインナップで展開されています。
(※)Japandi(ジャパンディ:Japanese×Scandinavian)
日本×スカンジナビアをミックスしたインテリアスタイルのトレンド。「侘び寂び」に見られる日本のデザインと、機能性が高くやシンプルなデザインの北欧デザインを組み合わせた、快適で落ち着くスタイルのこと。
http://www.anneblack.jp/
脚付きのお膳を並べるなど、和と北欧を掛け合わせたな「Japandi(ジャパンディ)」なディスプレイも。
結び目が愛らしい人気のジュエリーコレクション「knots」は、陶土を手で一つひとつ編み上げて作られています(左)。結んでいる最中に切れてしまったりするため、かなり高度な技が必要だそう。シナモンロールや美味しそうなパンにも見えてくる、なんとも愛らしい雰囲気。ちょっとずつ形が異なるところにも惹かれます。シンプルなフォルムにくすみカラーな新作ジュエリーもお目見え(右)。
優しい色合いの豆皿や蕎麦猪口に使えそうな和の食卓にも馴染むテーブルウェア。
▼インテリア ライフスタイル特集記事(後編)はこちら!
【特集】3年ぶりの開催!新たな北欧デザイン発掘の旅へ!インテリア ライフスタイル(後編)
脚付きのお膳を並べるなど、和と北欧を掛け合わせたな「Japandi(ジャパンディ)」なディスプレイも。
結び目が愛らしい人気のジュエリーコレクション「knots」は、陶土を手で一つひとつ編み上げて作られています(左)。結んでいる最中に切れてしまったりするため、かなり高度な技が必要だそう。シナモンロールや美味しそうなパンにも見えてくる、なんとも愛らしい雰囲気。ちょっとずつ形が異なるところにも惹かれます。シンプルなフォルムにくすみカラーな新作ジュエリーもお目見え(右)。
優しい色合いの豆皿や蕎麦猪口に使えそうな和の食卓にも馴染むテーブルウェア。
インテリア ライフスタイル(Interior Lifestyle Tokyo)※終了しました
日程:2022年6月1日(水)~3日(金)
時間:10:00~18:00(最終日は16:30まで)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)西 1・2ホール + アトリウム
▼未掲載ショットをアップしています。ブログもあわせてどうぞ!
▼インテリア ライフスタイル特集記事(後編)はこちら!
【特集】3年ぶりの開催!新たな北欧デザイン発掘の旅へ!インテリア ライフスタイル(後編)