アトリウムの様子 Photo by インテリア ライフスタイル
6月1日(水)から3日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて、デザイン性に優れた小物・雑貨を中心に、衣・食・住に関わる国内外の商材が集まるインテアデザインの国際見本市「インテリア ライフスタイル」が閉幕しました。3年ぶりの開催となったインテリア ライフスタイルは、10の国と地域から515社(日本495社、海外20社)が出展。計16542名の来場がありました。
2020年、2021年は開催中止だったインテリア ライフスタイル。3年ぶりの開催でしたが、出展者からは、「世界中を探しても、これだけ出展者、来場者のレベルが高い見本市は他にないと思う」「3年ぶりの開催に少し不安を感じていたが、蓋をあけてみたら予想以上の数の来場者が自社ブースに足を運んでくれた」「来場者の質の高さを感じた」といった好意的な感想があったようです。
会場では、これまでに紹介したことのある北欧ブランドの新作から、初めましてのブランドまで、北欧区も久しぶりのインテリア ライフスタイルで、新たな北欧デザインの旅にワクワク。後編ではフィンランドのインテリアブランドをピックアップして紹介します。
PISA DESIGN(ピサ デザイン)
2003年に設立されたPisa Design(ピサ デザイン)は、高品質のリネンとリサイクル素材からホームテキスタイルやプロダクトを製造するブランド。ピサは、デザイナーも務めるサトゥ・ソメロさんのニックネームです。
ピサ デザインで使われている主な素材は、まず、最高品質のリネン。抗菌性があり、吸収性に優れた丈夫な生地で、常にフィンランドの人々に大切にされてきました。ダイニング、キッチン、ベッドルームやリビングで使用できるリネン製品のほか、サウナテキスタイルもあります。
また、目を引いたのは、リサイクルビデオテープから製造されたアップサイクル製品。しっかとした生地でビデオテープ由来の光沢のある素材で、さまざまな形や大きさのバッグをはじめ、新しくテーブルマットも登場。まさかビデオテープから出来ているとは思えないスタイリッシュな雰囲気です。
フィンランドの森を彷彿させる色合いも心地よいピサ デザインのラインナップ。
この日、サトゥさんが着ていたブルーのワンピースもピサ デザインのリネン生地を用いたものだそう。キラキラとしたサトゥさんの笑顔にぴったりで素敵でした。(※撮影の為、この時だけマスクを外していただきました)
Hermandia(ヘルマンディア)
Hermandia(ヘルマンディア)は、フィンランドの古都トゥルクで生まれた木製蝶ネクタイとピアスのブランド。創業者のヘルマンニ・ヴオリサロさんが2018年、30歳になった時に、誕生日を記念してデザインした木の蝶ネクタイが好評だったのをきっかけに、エレガントで上質な木製蝶ネクタイとピアスを作り始めました。
製品に使用しているのは、森を守るFSC認証を得ている、木材加工会社で切り落とされた余剰木材。蝶ネクタイの中心部の生地もまた、フィンランド・トゥルクのオーダーメイド・スーツの紳士服専門店から取り寄せた上質な余剰生地。蝶ネクタイ、ピアスからボックスまで全てプラスチックフリーで作られています。
日本限定品として、日本の柴犬にインスパイアされた蝶ネクタイとピアスも登場。柴犬に近いカラーコンビネーションを模索していたところ、偶然にも日本とフィンランドのつながりを象徴するような桜の木と白樺の木を採用することになりました。(ヘルマンニさんの愛犬〔Kokoro〕も柴犬だそう!)
▼マクアケに出店中(6/29迄)
https://www.makuake.com/project/hermandia/
木製ピアスは蝶ネクタイと同じ木から切り出されており、ピアスと蝶ネクタイを重ねるとぴったりとはまるデザインになっています。ペア・アクセサリーとして楽しめますね!
蝶ネクタイは、特製の木製ボックス(フィンランドの白樺の木を使用)入り。商品情報とシリアルナンバーが記載された証明書が付いています。
モデルは、フィンランド大使館商務部のラウラさん(左)と、来日したヘルマンディアのデザイナー、ヘルマンニさん(右)。(※撮影の為、この時だけマスクを外していただきました)
SAGALAGA DESIGN(サガラガデザイン)
フィンランドのライフスタイルデザインブランド「SAGALAGA DESIGN(サガラガデザイン)」のブースでは、創業者でデザイナーのサトゥ・エンステッドさんが手掛けた、フィンランド産白樺のトレーやテキスタイルなどのキッチンアイテム、バッグ、ポーチなど、自然からインスパイアされたデザイングッズが紹介されていました。
また、「SAGALAGA DESIGN×日本のものづくり」のプロジェクトから生まれたコラボレーションアイテムも。やわらかで絶妙な色味の笠間焼の仏具やプレートも披露されていました。
さらに同ブースでは、SAGALAGA DESIGNの他にも、今後展開予定の新商品の紹介もありましたよ!
▼笠間焼のアイテム等はこちらもあわせてどうぞ!
▼SAGALAGA DESIGNのSatuさん初来日時
お問合せ先:
「SAGALAGA DESIGN×日本のものづくり」で生まれた笠間焼の仏具やプレート。
OSMIA(オスミア)
フィンランドの質の高いコスメをはじめ、サウナブームに伴い、バスアイテム、アロマオイルなどにも今注目が集まっています。サウナストーンなどでメディアでの露出も高いHukka Design(フッカデザイン)のブースには、サウナ・スパブランド「OSMIA(オスミア)」が紹介されていました。
自然愛好家の化学者エーロ・ヴァンティネンよって約30年前に設立されたブランドで、フィンランドの自然の恵みからインスピレーションを得た香りのエッセンスをベースに、フィンランドの自然の香りに限りなく近いフレグランスを開発。ボディーソープやシャンプー、スクラブやサウナアロマやキャンドルといった、フィンランドサウナスパ向けボディ&フレグランスプロダクトを展開しています。
フィンランド大使館商務部のラウラさんによると、日本では柑橘系は人気の高い香りですが、フィンランド人の間ではあまり人気がないとのこと。フィンランドで育っていない柑橘類や花の香りには少し違和感があるようで、やはり、白樺(KOIVU)や泥炭/ピート(TURVE)といった森を感じる香りが好みのよう。フィンランドの自然が目の前にあるような懐かしい感覚になるそうです。
ピートの香りは、ユーカリのスーッとしたアロマがプラスされているため、ミント系の香りが好きな人にはぴったり。また、「北欧の夏の夜」や「ラップランドウッド」「フィンランドの土」といったネーミングのアロマキャンドルも気になるところ。
サウナ関連グッズを扱うフッカデザインのブース。
オスミアのバーソープ、アロマキャンドル、シャンプー&コンディショナー他。ハンドメイドのバーソープのうち、ラウラさんおすすめの香りは、(手前右から)白樺、ピート、アップル。
フィンランド大使館商務部ブース
フィンランドブランドが集結したフィンランドパビリオン内には、フィンランド商務部のブースもあり、フィンランド大使館内でも使用されていたことでも記憶に新しいNIKARI(ニカリ)の家具とともに、フィンランドの注目ブランドがディスプレイされていました。
(下段左)トナカイの希少な革を使った時計「Rohje(ロヒエ)」
(下段中央)ミニマルでシンプルなデザインの高品質成分を使用したコスメ。パッケージや容器もすべて生分解性。環境にやさしい製品づくりを目指す「HAVU Cosmetics(ハヴ コスメティックス)」
(下段右)フッカデザインのサウナストーン、オスミアのバスアイテム、ピサ デザインのサウナバッグ
インテリア ライフスタイル(Interior Lifestyle Tokyo)※終了しました
日程:2022年6月1日(水)~3日(金)
時間:10:00~18:00(最終日は16:30まで)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)西 1・2ホール + アトリウム
http://www.interior-lifestyle.com
▼未掲載ショットをアップしています。ブログもあわせてどうぞ!
https://ameblo.jp/hokuwalk/entry-12749641682.html
▼インテリア ライフスタイル特集記事(前編)はこちら!
【特集】3年ぶりの開催!新たな北欧デザイン発掘の旅へ!インテリア ライフスタイル(前編)