2015/03/24 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

祝・生誕100周年!タピオ・ヴィルカラ&ルート・ブリュークをめぐる


タピオとルート
(Photo: Sami Wirkkala)


「Chanterelle(Iittala, 1947)」by Tapio Wirkkala
(Photo: Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation)


100周年記念ボトル(Iittala) by Tapio Wirkkala
(Photo: Iittala)

2015年はフィンランドを代表するデザイナー、タピオ・ヴィルカラ生誕100周年の記念の年。イッタラのウルティマ・ツーレ (Ultima Thule) シリーズをはじめとする代表作を生み出した。そのタピオ・ヴィルカラの妻、ルート・ブリュークもまた、2016年に生誕100周年を迎える。ルート・ブリュークは、アラビア・アート・デパートメントに在籍した陶芸家。現在でも世界中にファンを抱える人気芸術家カップルである。

フィンランドが誇る偉大な二人が生誕100周年を迎えることを記念し、今年6月よりさまざまなイベントや展覧会がフィンランド国内で催される。もちろん関連商品なども登場。

100周年記念行事はまず、6月2日に開催される特別講演を皮切りに、アテネウム美術館にて展覧会「8 Exposures - New Views on Tapio Wirkkala」が開催される。6月3日からは、イタリアのガラスメーカー、Venini社向けにデザインしたプロダクトの展示会がデザインフォーラムにてスタート。そのほか6月は、ヘルシンキのデザインミュージアムやリーヒマキのフィンランド・ガラス・ミュージアムなど、多くの展覧会が控えている。

中でもメインとなる注目の展覧会は、タピオ・ヴィルカラ&ルート・ブリューク(TWRB)財団と、現代のフィンランドを代表するデザイナー、ハッリ・コスキネンがプロデュースする回顧展「STILL / LIFE - Tapio Wirkkala」。今年10月30日より、ロヴァニエミにあるKorundi House of Cultureにて開催される。2016年3月には、ラップランド地方のイナリにあるサーミ美術館(SIIDA)、同年秋にはKaustinenフォーク・アート・センター、2017年2月上旬にはエスポー近代美術館(EMMA)を巡回する。

関連プロダクトとしては、日本でもおなじみのフィンランドのアルテックやイッタラをはじめ、貴金属メーカーのクルタケスクス、ドイツのローゼンタールなどから発表されるというからこちらも楽しみ。

今年から2017年初頭の間、フィンランドの北から南まで、たっぷりとヴィルカラ&ブリュークの作品に酔いしれることができるチャンス。

【参考リンク集】
タピオ・ヴィルカラ&ルート・ブリューク 生誕100周年
http://wirkkalabryk.fi/2Wirkkala_-_Bryk_e/Wirkkala_Bryk.html
アテネウム美術館
http://www.ateneum.fi/
デザイン・フォーラム・フィンランド
http://www.designforum.fi/
デザインミュージアム
http://www.designmuseum.fi/
フィンランド・ガラス・ミュージアム
http://www.finnishglassmuseum.fi/Suomen-Lasimuseo/The-Finnish-Glass-Museum/
Korundi House of Culture
http://www.korundi.fi/fi/
サーミ美術館「SIIDA」
http://www.siida.fi/contents/sami-museum
Kaustinenフォーク・アート・センター
http://www.ark-l-m.fi/folks-art-centre-kaustinen-finland.html
エスポー近代美術館
http://www.emma.museum/


北欧ニュース編集員


今年はタピオ・ヴィルカラ生誕100周年!昨年デザインウィークの期間に来日、アルテックのトークショーに登場したハッリ・コスキネンが、メインとなる回顧展を手がけるそうです。
タピオ&ルートの二人が「第2のふるさと」と呼ぶ、縁深いラップランドをはじめ、北フィンランドを巡るのもいいですねー。デザインに触れる旅をお考えの方は、ぜひ予定を合わせてみてはいかがでしょう?(回顧展が見たい・・・!)


参考記事
【特集】トークイベント「Finland Design Talk by Artek & Design Forum Finland」レポート!

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