フランス南部の都市、カンヌで毎年開催されている世界三大映画祭のひとつ、カンヌ映画祭が今年で70回目を迎える。
今年は、コンペティション部門に19本、ある視点部門に18本、ショートフィルムに9本がノミネート作品として選出。北欧からは、2008年にカンヌ映画祭で「ある視点」部門で『インボランタリー』がノミネートされ、2014年には『フレンチアルプスで起きたこと』で同映画祭、同部門の審査員賞を受賞した、スウェーデンのリューベン・オストルンド監督最新作『The Square』(スウェーデン・デンマーク・ドイツ・フランス合作)が、コンペティション部門にノミネートされた。
時にシュールでブラックユーモアが効いた『フレンチアルプスで起きたこと 』で、世界の映画界をあっといわせたオストルンド監督。最新作『The Square』は、新しいインスタレーション設置の責任を担う美術館のマネージャーが主人公の物語。鋭い人間考察と、人間の心理を突いてくる展開を得意とするオストルンド監督の最新作に期待がかかる。
また、4,843本の中から選出されたショートフィルム部門9本の中に、北欧から、Teppo Airaksinen監督作『Ceiling(Katto)』(フィンランド)と、Julia Thelin監督作『Push It』(スウェーデン)の2本がノミネート。北欧短編映画の注目度の高さが伺える。
日本からも、3作品が披露されることが話題となっている。コンペティション部門には河瀬直美監督の『光』(永瀬正敏 主演/5月27日公開)、ある視点部門では、黒沢清監督の『散歩する侵略者』(長澤まさみ 主演/9月9日公開)がノミネート。
また、特別招待作品で三池崇史監督の『無限の住人』(木村拓哉 主演/4月29日より公開中)が上映される。
第70回カンヌ映画祭は、5月17日から28日まで開催。
▼カンヌ映画祭
http://www.festival-cannes.com/
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リューベン・オストルンド監督特集鑑賞レビュー@ スウェーデン映画祭2015
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北欧ニュース編集員
2015年に日本でも公開された『フレンチアルプスで起きたこと』。男女平等を掲げるスウェーデンにもある、ちょっぴり皮肉ななんとも言えないシュールでジワリとくる内容にハマってしまった方も多いのではないでしょうか?
パルムドールの行方は?オストルンド監督作品は?日本での公開に期待しちゃいます!