2019/09/10 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

今年注目のデンマーク・デザインは?トレンドは?Design Awards 2019発表




Design of the Yearを受賞した
ロイヤルコペンハーゲン「HAV」
展示イベントより

「BO BEDRE」、「Bolig Magasinet」、「Nordic Living」、「Costume Living」のデンマーク・インテリアデザイン4誌合同で、その年のデンマークデザインの顔を決める、国内最高峰のデザイン賞「Design Awards 2019」が9月3日、コペンハーゲンで行われた授賞式にて発表された。今年から、持続可能性を重視した製品とブランドに贈られる「グリーンプロダクト賞」と「グリーンブランド賞」という2つの賞が仲間入り。受賞者は以下のとおり。

■Comeback of the Year:A-Chair(Fredericia)
優れた復刻デザインに贈られるComeback of the Year賞。1961年にJens Risomがデザインしたチェアで、今年フレデリシア社によって復刻生産された。
https://www.fredericia.com/products/by-designer-jens-risom/a-chair-wood-base.aspx?PID=63&catid=14637

■Design of the Year:HAV(Royal Copenhagen)
デンマーク語で「海」を意味する「HAV」。デザインユニットKiBiSiがデザインを担当し、構想から完成までおよそ10年かけて誕生。この夏、東京・六本木にて「HAV」の世界観を表現した展示イベントが開催された。
https://www.royalcopenhagen.com/Series/HAV/c/HAV

▼7月上旬、21_21 DESIGN SIGHTにて開催された「HAV」の展示イベントの模様
デンマーク語で「海」を意味するロイヤル コペンハーゲンの新コレクション「HAV<ハウ>」に迫る!
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012019071600015001

■Designer of the Year:Margrethe Odgaard
テキスタイルブランドKvadratのコレクションや、システム収納家具Montana向けに手がけた新しいカラーパレットなど。
https://margretheodgaard.com/

■Artisan of the year:Amanda Betz
デンマークの伝統を踏まえつつ、ペーパー・アートワークを進化させて表現。MENU、Artecnica、Le Klint、ELVO、Pandoraなどのブランドにデザインを提供。
https://www.amandabetz.com/

■Green Product of the Year:Upキッチン(Lendager Group)
素材と環境に配慮し、世界有数の高級フロアメーカーであるディネセンの余剰木材を使用した最高品質のキッチン。
https://www.reformcph.com/da/design/up-lendager-group/

■Green Brand of the Year:Skagerak
シンプルミニマムなデザインの屋外や屋内の家具、照明、インテリア雑貨、キッチン雑貨。生産を通じて、さまざまな方向から持続可能性を高めることに取り組む。古い家具を新しい所有者に販売する際、その家具が以前どのような暮らしを送っていたかを示す小さなラベルが付けられている。
https://www.skagerak.dk/dk/

■Fire Soul of the Year:Henrik Marstrand
13年以上にわたり、持続可能な家具の生産のために注力してきたHenrik Marstrandは、デンマーク国内外のデザイナーと協力し、高い美的価値を持つ持続可能なデザインを開発。デンマーク西海岸で廃棄された漁網をアップサイクルした素材で作ったオーシャン家具コレクション(Mater社)など。
https://materdesign.co.uk/blogs/news/lets-clean-up-the-ocean

■Lamp of the Year:Flindt Wall Lamp(Louis Poulsen)
Christian Flindtが手がけた「魂のこもった機能的なランプ」と審査委員絶賛のウォールランプ。屋外でも屋内でも使用可能。
http://www.christianflindt.com/flindt-wall/

■Furniture of the Year:JARIコレクション(Brdr. Krüger)
OEO Studioによる、丸みのあるオーガニックなデザインのJARI家具コレクション。当初は東京のレストラン「INUA」向けに開発された。
https://brdr-kruger.com/en

■Space design of the Year:Norm Architects
オフィス、ホテル、レストラン、カフェ、ショップが一体になった複合施設「Audo」(https://www.theaudo.com/)を手がけた建築デザインオフィス。妥協することなく、素材などのディテールにこだわり、建物から家具まで、質の高い仕事で知られる。日本企業とのコラボレーションも。
https://normcph.com/

■Upcoming of the Year:Nodari
創業者のIgor Nodariは、イタリア生まれのデザイナー。前職はシェフで、デンマークのイタリアンレストランで働くことがきっかけとなり、デンマークに移り住む。デンマーク文化にイタリアのエッセンスを取り入れたデザインが新鮮。
https://www.nodari.dk/

■Talent of the Year:Aviaaja Ezekiassen、Stine Mikkelsen、Josephine Andredottirの3名


北欧ニュース編集員


お待たせしました!久しぶりの北欧ニュースです。
連休が続くため、また北欧ニュースの間が開いてしまうので、今回はいつもよりちょっとだけボリューミーな記事になっています。

朝晩、少しずつ秋の風を感じる季節になってきましたね。
今年も暑い夏でしたが、皆様、どんな夏をお過ごしでしたでしょうか?

今年注目の各カテゴリーのデンマーク・デザイン賞が発表されましたが、先日の北欧区特集記事で紹介した、日本の柴田文江さんがデザインしたホルムガードの「Cado vase」がDesign of the Yearにノミネート。また、デザイナーの宇南山加子さんらが参加するブランド「MOTARASU」がUpcoming of the Yearにノミネートされていました。

【特集】日本×デンマーク!文化や精神を分かち合うプロダクト インテリア ライフスタイル(後編)


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