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12月10日、スウェーデン・ストックホルム市庁舎の青の間にて、恒例のノーベル賞受賞記念晩餐会が行われた。
今年、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんは家族や関係者らとストックホルム入り。「Brief History and Future of Lithium-ion Batteries」というタイトルで記念講演を行った。授賞式ではスウェーデンのカール16世グスタフ国王よりメダルと賞状が授与され、晩餐会に出席した。
1934年より開催されている晩餐会には、約1350名のゲストが参加。北欧のエッセンスを取り入れた至高の晩餐会メニューは毎年話題の的となる。
今年の料理を担当したのは、Sebastian Gibrandシェフ。今年1月に開催された料理界のワールドカップと称される「ボキューズ・ドール」料理コンテストにて銀メダルを受賞した腕を持つ。Gibrandシェフの料理は、最高品質の食材とスウェーデンの味を取り入れたメニュー。個々の食材に妥協することなく、それらの特性を高め、磨き上げられた技術を駆使しながら自然に生み出される“魔法”を引き出すことを意識したという。
デザートは、6年連続でノーベル晩餐会を担当するDaniel Roosシェフ。2009年から2012年の「スウェーデン料理代表チーム」のメンバーで、2012年の料理オリンピックで金メダルを獲得している。2010年にはヴィクトリア王太子の結婚式のデザートも手がけた。今年の晩餐会は、華やかなピンク色の見た目にも愛らしいラズベリーを使い、様々な食感が楽しめるデザートに仕上げた。
ちなみに、ノーベル晩餐会のディナーには40名以上のシェフで準備にあたり、190名以上のフロアスタッフが給仕を担当したという。
前菜:
カーリクス産(ノルボッテン地方)の明太子 キュウリ コールラビの漬け物 クリーミーなディルと西洋わさびのソース添え
メイン:
黒アンズタケとレモンタイムを詰めたダック ジャガイモのカリカリにんにく、ゴールデンビーツのピリ辛ピクルスとローストしたダックの肉汁ソース添え。サボイキャベツ スモークしいたけ、焼き玉ねぎ、スプルースオイルといっしょに
デザート:
ラズベリームース、乾燥チョコレートムース、ラズベリーキセル(濃厚なフルーツピューレで作られたデザート)、ラズベリーシャーベットの盛り合わせ
▼参考記事
歴代ノーベル賞日本人受賞者が祝福!吉野彰さん、ストックホルムのノーベル賞授賞式へ
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012019120400015001
▼Sebastian Gibrandシェフは銀メダルを獲得(北欧ニュース:2019/02/05)
料理界の五輪「ボキューズ・ドール2019」で、北欧3カ国が表彰台を独占
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022019020500015001
北欧ニュース編集員
今年もストックホルムで華やかに開催されたノーベル晩餐会。毎年、素材を生かした料理が並びます。地元の生産者が手塩にかけた食材を無駄にしない手法で仕上げたようですよ。
吉野彰さんもご家族とクリスマスマーケットなどを訪れて、束の間のストックホルムを満喫されたようですね。
早いもので、今年最後の北欧ニュース配信となりました。
2019年もご愛読いただき、ありがとうございました!
来年はいよいよ、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年になります。せっかく日本に世界各国のアスリートたちがやってくる機会ですので、北欧区としては、北欧のアスリートたちにもフィーチャーできたら!?と思っております。北欧の様々な内容のコンテンツ、ぜひご期待くださいませ!
2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いホリデーシーズンをお迎えください!
Best wishes to all of you!
Happy Holidays!