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【ムーミンキャラクター図鑑】あの主役級から、チョイ役キャラまで楽しく解説!(10/24発売)


   ムーミン童話9冊・絵本3冊・コミックス42冊(未邦訳分を含む)に出てくる、主役級のあのキャラから、1シーンだけひょっこり登場するチョイ役まで、計105項目のキャラクターを楽しく紹介・解説した『ムーミンキャラクター図鑑』が、2014年10月24日に発売されます!

ムーミンの研究第一人者の著者、シルケ・ハッポネンさんが、原作者ヤンソンの創作メモなども元にしながらキャラクターを徹底分析した本。「もしも私たちの暮らしの中にこんなキャラがいたら・・・」や、「どうすればこのキャラクターになれるのか・・・」といった、かなりマニアックな内容も。翻訳を担当したのは、『青い光が見えたから―16歳のフィンランド留学記』(講談社)の著者、高橋絵里香さんです。

高橋絵里香さん(以下、絵里香さん)にとって、翻訳本は今回が初めて。小学4年生のときに出会い、自分を救ってくれた憧れのムーミン。「こんな大役を任せていただいて光栄です。お声をかけていただいたとき、私でいいんですか?!と思いました(笑)翻訳作業はとても楽しかったです」と、ムーミン関連書籍の翻訳を手がけることになった想いを語っています。

ムーミン本の中でも、彼女の人生を大きく変えたというのが『楽しいムーミン一家』。絵里香さんは本を読むのが好きな少女で、中でもムーミンの独特の世界観にすごく惹かれたそうです。良い役、悪い役という区別がなく、いじわるな人も普通に共存しているところなども。

フィンランドの原書を手がけたのは、ムーミン研究家として有名な児童文学研究者のシルケ・ハッポネンさん。ムーミンに登場するマイナーなキャラクターを見事に引き出し、詳しく解説。「このキャラ、どこに出てきたかな?もう一度読んでみよう」と思わされてしまうほど。

原書はフィンランド人に向けて書かれているため、フィンランド人ならではの言い回しやことわざ、フィンランド人にしかわからないような“ギャグ”などを訳すのに苦労したそうですが、わからないところは周りの友人に聞いたり、解釈があっているかどうか、何度もたくさん確認したそうです。

 

(『ムーミンキャラクター図鑑』より)


全部で約105種類のキャラクターが登場する『ムーミンキャラクター図鑑』。見た目だけでなく、登場シーンを引用しつつ、そのキャラの内面にも触れています。ムーミンには詳しい絵里香さんですが、「パパやママ、ムーミントロールなど、おなじみのキャラこそ、新しく出会いなおした気がします」と、新しい発見もたくさんあったとか。

絵里香さんの好きなキャラクターは、“はい虫”の「ティーティ・ウー(TI-TI-UU)」。
“はい虫”とは、集団で暮らしていて、個人の意識がないような生き物。憧れのスナフキンに会って、名前をつけてもらったことで個人の意識が芽生え、まったく違う独立したティーティ・ウーになっていく姿が自分と重なったと話しています。

自分に自信がなく、自分を変えたいと思っていたときに、フィンランドで「勇気があるね!」「フィンランド語上手だね!」と、肯定してもらえたことが本当に大きかったと語る絵里香さん。それは、「少しずつ生き返ったというか、本来の自分を取り戻した感覚」だったそうです。

ムーミンを読んだ人がすでに持っているキャラクターのイメージに、さらに厚みをもたせてくれる『ムーミンキャラクター図鑑』。「○○○になってみよう」、「もし○○○が上司だったら?」といった、エンターテインメント的なコーナーなどもあり、さまざまな角度から楽しませてくれます。本邦初公開のエピソードも満載!

   

『ムーミンキャラクター図鑑』(講談社)
シルケ・ハッポネン著  高橋絵里香・訳
本文:240ページ(カラー多数)
サイズ:20㎝× 21㎝
予価:2900円(税別)
※2014年10月24日発売予定


<ムーミンキャラクター図鑑の使い方>から
誰もが知っているムーミンたちですが、果たしてどれほどの人が、彼らのことを知っているのでしょうか。原作の中、自分の中、そして隣人の中にも存在するムーミンを、どれほどの人が認知しているのでしょうか。
実に壮大で深い、ムーミンの世界。そこでくり広げられるストーリーは、不条理でありながら、おもしろく、意味深いのです。ときに鋭く胸をつくこともあれば、最後にはそっとなぐさめてくれることもあります。この本は、原作に描かれているキャラクターたちのそういった面を、改めて多くの人々に知ってもらいたい、という思いから生まれました。 著者  シルケ・ハッポネン

 
2014年はトーベ・ヤンソン生誕100周年、そして日本での翻訳出版50年という記念の年。
さらに、2015年はフィンランドでのムーミン出版70周年です。

   

╲訳者・高橋絵里香さんよりメッセージ╱

「ものすごく深い本。
フィンランド人のユーモアや価値観・人生観にも通じる部分があると思います。ムーミンファンだけでなく、フィンランドが好きな人にもおすすめです」


【高橋絵里香(たかはし・えりか) プロフィール】
1984 年、北海道生まれ。幼い頃に読んだムーミンがきっかけで、2000 年に憧れのフィンランドへ単身で移り、現地の高校に入学。4年間の高校生活を著書『青い光が見えたから―16歳のフィンランド留学記』(講談社)に綴る。現在はオウル大学で生物学を専攻し、現地で教員を目指す。趣味は、写真撮影やサッカー、編み物など。フィンランド・オウル在住。

参考記事:フィンランドは「本来の自分を取り戻せた場所」― 高橋絵里香さん

過去・現在・未来について、在フィンランド歴14年の高橋絵里香さんにギュギュッと詰め寄り(?!)、もっと濃い、フィンランドについてお話を伺ってきました。

北欧区も大興奮のインタビュー記事はこちら!
>>【特集】14年間分のフィンランドと、将来のじぶん。~高橋絵里香さんインタビュー


(2015年08月05日更新)
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