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【イベント】自然と人が作り出す、偶発的な光のアートを楽しむ「チームラボ 森と湖の光の祭」(3/3迄)




埼玉県飯能市に11月9日にオープンしたメッツァビレッジの宮沢湖にて、湖畔の森が光のアート空間になる「チームラボ 森と湖の光の祭」が12月1日(土)より開催中。

アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索するアート集団「チームラボ」はこれまでに、京都府での「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab – TOKIO インカラミ」や、佐賀県・御船山楽園での「チームラボ かみさまがすまう森」など、屋外でのアート空間を生み出し、国内外で注目されています。

その話題の彼らが作り上げたのが、湖畔の森と調和し、人々の存在によって変化するインタラクティブな光のアート。関東エリアそして、湖では初めての試みだそうです。森の中へと歩みを進めるごとに、魅了され、虜に。報道陣に披露された内覧会の模様をお届けします。


写真:チームラボ

広大な湖をぐるりとまわる形で光のアートが作り上げられているのですが、実際に歩けるのは、湖の半分ほど。ムーミンバレーパークのほうは入れません。イベント広場からViking Hall前まではコンクリートの道ですが、屋外レストランエリア「ウーテピルス」内からウッドチップ、その先は森への小道と続いていきますので、ハイキングに行くような靴や履きなれた靴でないと、足に響いてきますのでご注意ください。

メッツァホール前のイベント広場、折り返し地点となる森の中の小高い丘、湖に近づくことができる入り江。メインとなる展示スペースは大きく分けて、この3つになります。

▼会場となっている11月9日にオープンした「メッツァビレッジ」とは?
前編後編と分けて、施設を紹介しています!こちらもぜひ。



■浮遊する、呼応する球体 / Floating, Resonating Spheres


メッツァホール前の芝生のイベント広場。ここには、ふわりと浮かぶ球体がずらりと並んでいます。人が手で押したりして衝撃を受けると色が変わり、鮮やかに輝いたと思ったら、ふっと静かになったり。一つひとつ中から音も奏でるため、まるで生きているかのようにも思えたりします。そのまわりにある球体も次々と呼応し、色と変化させていきます。


写真:チームラボ


■呼応する、たちつづけるものたちと森/Resisting and Resonating Ovoids and Forest

森へ入り、小高い丘にたどり着くと、そこには卵型の物体がずらりと並んでいます。同じように押したりすると色を変え、延々とその色を変化させていく姿にうっとり。人サイズのものから見上げるほどの高さの物体の中をまるで迷路のように探検していくのも楽しい。光は放射状に伝播してき、その光を浴びた木々たちもまたその色に染められていきます。昼間にはわからなかった木々の葉や枝の表情、形を感じるきっかけにもなりそう。





■自立しつつも、呼応する生命 / Autonomous Resonating Life

仮設階段があり、湖畔に降りられるようになっているこのスポットもまた驚きと感動が待っています。なんでも湖の中、湖面に立つ光のアートは、チームラボにとって、今回が初めての試みだそうです。初めの頃は、湖全体を光の物体で埋め尽くそうという話が出たそうですが、あまりにも広大な湖かつ莫大な予算がかかるということで断念。水深4メートルある場所での水の中の設置にも、苦労があったようです。チームラボ渾身の光の物体が、湖面に鏡のように映った姿は、なんとも幻想的。


チームラボ 猪子寿之代表(左)と株式会社ムーミン物語 渡邊基樹社長(右)

「湖の中の物体は触れません。水に入ると危険なので気をつけてください(笑)」と、注意を促したのは、チームラボ代表の猪子寿之さん。湖の中の物体は、たとえば風が吹いて倒されると、そこから光と音が同じように広がっていきます。人だけでなく、自然もまた一緒になって光のアートを作り上げるのだと思うと、そこに会話はなくとも、自然と人とが繋がった瞬間を感じます。

自分が倒したことで物体が反応し色が変化。どんどん繋がって広がっていくのを見るのもワクワクしますし、押して押し返される光と音の波を感じるたびに、向こう岸にいる他の人の存在を考えたりする。こんな経験はなかなかないのではないでしょうか。

ちなみに、物体は全部でいくつあるのかという記者からの質問に、猪子代表は、「数えてませんね……。とにかく、“たくさん”です(笑)」とにっこり。全部でいくつあるのか、数えながら歩いてみるのも楽しいかも!?

デジタル技術を通じて、森と湖、そして周りの人と繋がっている感覚がなんとも新鮮。湖では初めての開催となるチームラボのみんなで作り出す光のアート、ぜひお見逃しなく!



チームラボ 森と湖の光の祭

teamLab:Digitized Lakeside and Forest
会期:2018年12月1日(土)~2019年3月3日(日)
時間:
12月1日(土)~2月11日(祝・月):17:30~21:00(20:00最終入場)
2月12日(火)~3月3日(日):18:00~21:00(20:00最終入場)
休園日:12月31日(月)~1月2日(水)
会場:メッツァビレッジ(埼玉県飯能市宮沢327‐6メッツァ)
入場料:
大人(中学生以上)平日1,000円/土日祝1,200円
小人(4歳以上小学生以下)平日500円/土日祝600円
※3歳以下無料
http://teamlab.art/jp/e/metsavillage/
※12月29日(土)~1月6日(日)までは土日祝日料金
※坂や階段、悪路あり。鑑賞には動きやすい服や履きなれた靴がおすすめ。フラッシュ撮影や園内でのドローン使用は禁止。


<ダイジェスト動画>
teamLab: Digitized Lakeside and Forest / チームラボ 森と湖の光の祭


【チームラボ】
2001年から活動を開始。アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。2019年1月6日までAmos Rex(フィンランド・ヘルシンキ)で、オープニング展「teamLab:Massless」開催中。http://teamlab.art/jp/

【メッツァ】
北欧時間が流れる森と湖での体験を通じて、こころの豊かさの本質に気づき、日常生活へと持ち帰れる場所を目指す、埼玉県飯能市の宮沢湖を中心としたエリアに開業。北欧のライフスタイルを体験できる「メッツァビレッジ」とムーミンの物語を主題とした「ムーミンバレーパーク」の2つのゾーンから構成されており、「メッツァビレッジ」は2018年11月9日に「ムーミンバレーパーク」は2019年3月16日にオープン。https://metsa-hanno.com/



(2018年12月12日更新)
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