(photo:『100歳の華麗なる冒険』より) (c)NICE FLX PICTURES 2013. All Rights Reserved |
レオナルド・ディカプリオ主演の『レヴェナント 蘇えりし者』で、ついに自身初となるアカデミー主演男優賞獲得なるかという話題でも大変盛り上がっている米アカデミー賞。
近年、ハリウッドでの北欧出身俳優や監督らの活躍もあってか、今年の米アカデミー賞ノミネート作品にも北欧のエッセンスがちらほらとうかがえる。
たとえば、デヴィッド・エバーショフの『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』が原作となった『リリーのすべて(原題:The Danish Girl)』。世界初の性別適合手術に成功したデンマーク人画家と、女性に変貌を遂げてゆく夫を支え続けた妻の実話が基になった物語だ。
1920年代のコペンハーゲンが舞台となっており、撮影はデンマークのニューハウンでも実際に行われたという。
助演女優賞にノミネートされているアリシア・ヴィキャンデルは『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』でマッツ・ミケルセンと共演したスウェーデン人女優。
また、エミリー・ブラントが主演を務めるサスペンスアクション『ボーダーライン』(原題:Sicario)では、アイスランド人作曲家ヨハン・ヨハンソンが作曲賞にノミネートされた。作曲賞でのノミネートは自身2度目となる。
さらに、日本でも2014年秋に公開された『100歳の華麗なる冒険』が、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネート。
主演のアランを演じたロバート・グスタフソンの実年齢は当時49歳。25歳から100歳のアランを演じるために、特殊なマスクを装着。マスク装着には5時間もかかったというエピソードもある。そのメイク技術が注目された形となった。メイクを担当したのは、北欧全土やハリウッドで活躍するLove Larson&Eva von Bahr。
外国語映画賞にノミネートされたのが、デンマーク映画『A War』(原題:Krigen)。アフガニスタン駐留時にタリバンに捕まったデンマーク軍人の物語。デンマークが外国語映画賞にノミネートされるのは今回で11度目となる。
強豪ひしめく作品群の中、一体どの作品が選ばれるのか。授賞式は、2月28日、米カリフォルニア州ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで行われる。
北欧ニュース編集員
遅くなりましたが、「北欧ニュース」2016年一発目となります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
日本からは、『思い出のマーニー』が長編アニメ賞にノミネートされていますね!
『リリーのすべて』は3月18日、『ボーダーライン』は4月9日公開と、ノミネート作品が公開ラッシュです。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたスウェーデン映画『100歳の華麗なる冒険』は、原作も読みましたがホント面白かったです!気になる方は記事もどうぞ。
http://hokuwalk.com/News/page/page_id/012014092500015001
メイクアップデザイナーのLove Larson & Eva von Bahrは以下の作品も担当しています。
●『ストックホルムでワルツを(Monica Z)』(2014年日本公開)
http://hokuwalk.com/News/page/page_id/012014092000015001
●『青空の背後(Himlen ar oskyldigt bla)』(スウェーデン映画祭2014にて上映)
http://www.hokuwalk.com/Spe/page/page_id/022014102100016001