スウェーデンの国民的デザイナー、スティグ・リンドベリ生誕100周年
本人も大切にしていた「ベルサ」柄を使用した復刻版記念アイテムが登場
スウェーデン・ウメオ生まれのマルチアーティスト、スティグ・リンドベリ。陶磁器、ガラス、テキスタイル、イラストレーションなど、幅広い作品のデザインを手がけるリンドベリが、今年生誕100周年を迎えます。それを記念し、リンドベリが数々のデザインを手がけた名窯グスタフスベリで、ベストセラーの一つとなった人気の「ベルサ(BERSA)」柄を使ったアイテムが披露されていました。
Gustavsbergs Porslinsmuseum/Varmdo kommun(左)
今日でも高い人気を誇るベルサ。当時を知っている人も「懐かしい!」と声をそろえるといいます。現在、スティグ・リンドベリの息子にあたるラーシュ・リンドベリさんが父のデザインを全面管理。ラーシュさんが100周年にふさわしいと厳選したアイテムは、キッチンタオル、ペーパーナプキン、カッティングボード、コースター、トレイといったカップ&ソーサーなどと合う、キッチンまわりのもの。
一世を風靡したベルサですが、意外にも世に出る際に少し時間がかかりました。実は当時、戦時中の影響もあり、コーヒーカップやテーブルウェアのデザインというと、シンプルで絵柄もパステルカラーの控えめなものが多かった時代。葉っぱ模様のベルサのプロトタイプを作ってきたリンドベリへの風当たりは強く、「これは売れない」と、社内でなかなか受け入れてもらえなかったとか。
世に出すやいなや、このベルサシリーズが大ヒット。ベルサのヒットで、控えめな柄のものに世間は少し飽きはじめていて、ベルサのような大胆で斬新なデザインを、多くの人々が待ちわびていたということが明らかになったのです。
復刻版シリーズはスウェーデン人たちからも大好評とのこと。ほぼ全てスウェーデン製。質の高い製品は、息子ラーシュさんのお墨付き。
1959年に、児童文学作家レンナート・ヘルシングの児童書『びしょぬれ靴のダニエル』の挿絵を手がけたリンドベリ。その中に登場する挿絵の中から選ばれた4種類のイラストが、マグカップ(左写真)やキッチンタオル(下写真)で登場。
リンドベリの才能がふんだんに表れていると評価の高い繊細なイラストのマグカップは、ロンドンにある北欧セレクトショップ「SKANDIUM」が、息子ラーシュさん監修のもとに製造したもの。
手前に見えるカップアンドソーサーは「ブルース」シリーズ。メラミン食器なので、アウトドアやピクニックにもぴったり。
白にグリーンがみずみずしいベルサ。キッチンの棚を、ベルサシリーズで統一してみては?
http://www.ditt-datt.com/
スタイリッシュでモダンなキッチンアイテムが楽しい!
フィンランド生まれのブランド「Magisso(マギッソ)」
2008年設立、使いやすく機能的、計算しつくされたユニークなアイテムで、数々のデザイン賞を受賞しているマギッソ。主にキッチンまわりのものを手がけるブランドです。プレート上に乗っているケーキサーバー(上写真)は最も知られているアイテムの一つ。
白と黒のコントラストがモダンなプレートとタンブラー(上写真)は、「COLD-ID CERAMICS」シリーズ。1分ほど水に浸すか、流水にさらすと、継続的に冷たさをキープしてくれる優れもの。冷たくしていただく料理が、ぬるくなってしまうのを防ぐ役割を持っています。
この日実際、すでに4~5時間は経っているというタンブラーを持ってみると、水にくぐらせていないものより、ひんやりと冷たい!これは夏に美味しいビールが飲めそう・・・。
2015年のレッドドットデザイン賞を受賞したこのシリーズ。持続する冷却効果という機能性、対照的なカラーを配したフォーマルなデザインが評価されたそうです。
樹脂製の茶漉し付きティーカップ(左写真)もアイデアたっぷりなアイテム。茶葉を入れてお湯を注ぎ、ほどよい濃さになったら、反対側に傾けていただくことができます。紅茶やハーブティーをちょっと1杯だけ飲みたい!そんなときに便利なカップ。さりげなく機能的な上に、ユニークなフォルムが楽しい。
http://www.apexb1.com/
フィンランドの老舗テキスタイルブランド「フィンレイソン」
豊富なパターンにワクワク!ラインナップもぞくぞく登場
2014年に日本に上陸し、この春、公式ウェブショップをオープン。日本でもますます身近になってきたフィンレイソン。バッグやポーチ、ステーショナリー類、カップやトレイ、ペーパーナプキンなど、フィンレイソンの豊富なパターンをあしらった使いやすい小物のほかに、新ラインナップとして、壁紙が好評だとか。
たとえば、ゾウが並んだ「エレファンティ」柄は、完全に平面ではなく、ゾウ部分にほんの少しだけ厚みがあるので、立体感が楽しめます。色がはっきりしていると、ちょっと壁には使いにくいかも・・・という人も、「タイミ」柄(上写真左)のような淡いグレーだと、レースカーテンのようで上品に取り入れやすそう。
また、両面が異なる色合いのリバーシブル風呂敷も披露されていました(写真右)。2枚の生地を張り合わせているのではなく、1枚に織っているため、味わい深い色が楽しめます。
http://www.finlayson.jp/
▼参考記事
●【特集】思わず誰かに教えたくなる!北欧デザイン in インテリア ライフスタイル(後編)
●スティグ・リンドベリ生誕100周年!回顧展「Stig Lindberg 100」がスタート
●フィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン」の公式ウェブショップがオープン!
●【特集】フィンレイソンの人気柄「エレファンティ」のデザイナー、ライナ・コスケラさんインタビュー!