Photo : Akihide Mishima
鈴木マサルさんの展示会、「鈴木マサルのテキスタイル OTTAIPNU 2016 COLLECTION」をレポート！
会場は、代官山T-Site Garden Gallery。なんと、先日アップしたGollaの新作内覧会が行われた数日後、ギャラリーはバッグからテキスタイル一色に。
昨年、このギャラリーでマリメッコのポップアップショップがオープンした際に、高い天井から床まで、大きく広げられた生地の姿が美しかったので、テキスタイルがさぞかし映えるだろうと、ワクワクしながら向かいました。会場構成は、マリメッコの店舗やフィンランドのテキスタイルメーカー、ラプアン カンクリの展示ブースなど、テキスタイルの特性を知り尽くす設計事務所ima。
会場に着くと、上空に橋をかける、カラフルな傘の虹がお出迎え。その美しさに入り口付近から一瞬動けず、会場全体が見渡せるど真ん中のベストポジションで鈴木さんにご挨拶（笑）。今回は、フィンランドでプリントした生地があると聞いて、伺ってきました。
左壁面の2種類のテキスタイルが今回フィンランドでプリントされた新作。Photo : Akihide Mishima
フィンランドは鈴木さんにとって、憧れであり、強く影響を受けてきた場所。そこで見たテキスタイルは、色・形・構図の全てがのびのびと自由に表現され、いつも人々の暮らしのど真ん中にその存在があるということに衝撃を受けたといいます。それにしても、なぜ今、フィンランドで生地を？
「フィンランドで見る生地はキラキラしているんですよね。なぜキラキラしているのか。自分もプリントしてみたいと思ったんです」
左が「tatan」、右が「loop」。Photo : Akihide Mishima
ベッドカバーやテーブルクロスなどには、ベストバランスの“リピート”があるのだそう。「それらを作るときはリピートのサイズを意識してデザインしたりするんですけど、今回はそんなことはいっさい気にせず、とことん自由にやってみました。これまでにいろんなテキスタイルをやってきて、いろんな事を知った今だからこそ出来た気がします」と、清々しい表情。
色は2色づかい。美しい余白にも目を奪われます。
左側のデザインは、タンタンタンとリズムを刻む音から名づけたという「tatan」。キツネが隠れてるの、わかりますか？右は、ぐるぐるとしたヘビが隠れている「loop」。
「現地では職人たちと話し合いながら。なかなか難しいこともあったけれど、仕上がりには満足」と鈴木さん。フィンランドと日本、違いをあげるとしたら、日本では“真面目”なものが出来上がり、フィンランドでは良い意味で遊びがあり、自由だといいます。
「これ、なにに使うの？って感じでしょ？」と言われて見上げた新作テキスタイルは、1リピートが人の身長サイズ。これはでっかい・・・！この容赦ない大胆さが人の想像力をかきたて、人はまた、鈴木さんの作品に魅了されるのでしょう。
大判の図柄をプリントしたバッグやスカーフ（左）、毎年発表している傘（中央奥）、ジャガードのキッチンタオルとバッグ（右）、新作タオルはシロクマ柄（中央テーブル上）。Photo : Akihide Mishima
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| （左）Photo : Akihide Mishima |
Photo : Akihide Mishima
蔦屋書店内にて、「鈴木マサルのテキスタイル」開催中！※6/16まで延長！
会場：代官山蔦屋書店2号館1階
＜巡回スケジュール＞
【倉敷】
鈴木マサルのテキスタイル in 倉敷 OTTAIPNU 2016 COLLECTION
会期：6月21日(火)～7月3日(日) 10:00～18:00 月曜定休
会場：林源十郎商店 本館2階 生活デザインミュージアム倉敷
【富山】
鈴木マサルのテキスタイル OTTAIPNU 2016 COLLECTION
会期：6月24日（金）～7月10日（日） 10:00～19:00 会期中無休
会場：富山市民プラザ1階 エントランス/CHILLING STYLE店内
【高知】
鈴木マサル 傘展 ー持ち歩くテキスタイル vol.4ー
会期：6月25日(土)～7月18日(月・祝) 10:30～20:00
会場：attract LARGO 2階 LARGO GALLERY
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